暑い時期が近付いてくると、冬の布団をそのまま使っては寝苦しさを感じて起きてしまうことも多いでしょう。夏はエアコンをつけて眠ることが多く、掛け布団に悩む人もいるかもしれません。
この記事では、夏の掛け布団に選ばれる肌掛け布団とタオルケットの違いや夏に使用する布団の選び方を解説します。自分に合った掛け布団を見つけて、快適に過ごしましょう。
目次
夏用の肌掛け布団とタオルケットの違いとは?
夏に使用される布団では、夏用肌掛け布団とタオルケットで悩む人が多くいます。
夏用の肌掛け布団とタオルケットを比べるときは、下記3つのポイントを意識しましょう。
- ・素材
- ・重さ
- ・お手入れのしやすさ
違いを理解しておけば、自身の好みに合った掛け布団を選べます。
肌掛け布団 | タオルケット | |
---|---|---|
素材 | 合成繊維や羽毛 | タオル地 |
重さ | ふわっと軽い | 軽い |
お手入れのしやすさ | 素材により異なる | お手入れしやすい |
素材
夏用肌掛け布団の素材は、中綿に合成繊維や羽毛が使われているケースが多くなっています。一方で、タオルケットに使用される素材は、厚手のタオル地です。
肌掛け布団は肌に触れる面がつるつるとしており、肌触りが良い点が特徴です。タオル地は肌掛け布団に比べると肌触りがざらざらしている場合もあるため、実際に触ってみてから購入すると好みの触り心地のタオルケットを選べます。
重さ
夏用の肌掛け布団とタオルケットは、どちらも夏用の布団のため重さはなく、軽い点が魅力です。しかし、比べるのであれば、タオルケットの方が軽くなります。
夏用肌掛け布団は中綿が入っており、タオル地と違い一枚ではありません。中の素材によって重量は変わるものの、比べてしまうとタオルケットの方が軽くなるのです。ただし、夏用の肌掛け布団もふわっと軽いため、寝ているときに重さが気になることはないでしょう。
お手入れのしやすさ
夏用肌掛け布団のお手入れは、中綿に使用されている素材によって異なります。中綿にダウンやフェザーを使用している布団の場合、羽毛が水に弱いためポリエステル素材に比べると気軽に洗濯はできません。
一方、中綿がポリエステル素材であれば、洗濯ができるため夏場でも使いやすくなります。
タオルケットに使用されているタオル地も洗濯可能です。乾きも早いため、汗をかく夏にはぴったりのかけ布団です。
肌掛け布団とタオルケットどっちがおすすめ?
夏用の肌掛け布団とタオルケットでは、おすすめの人が異なります。
それぞれの掛け布団におすすめの人を表にしたため、参考にしてください。
夏用肌掛け布団がおすすめの人 | ・包み込まれるような掛け布団を好む人 ・肌触りの良い掛け布団が好きな人 |
タオルケットがおすすめの人 | ・お手入れのしやすい掛け布団を探している人 ・軽い掛け布団が好きな人 |
夏の布団は肌掛け布団とタオルケット以外にも!
夏の掛け布団はさまざまな種類があり、夏用肌掛け布団やタオルケット以外にも存在します。選択肢を増やしておくと、肌掛け布団やタオルケット以外を使用したいときにも、迷わず選べます。
肌掛け布団とタオルケット以外でおすすめの夏布団は、以下の3つです。
- ・ガーゼケット
- ・キルトケット
- ・リネンケット
ガーゼケット
ガーゼケットは、薄いガーゼ素材を何層にも重ねた掛け布団です。通気性が高いため夏でも涼しく、軽い寝心地が特徴です。
タオルケットに近い性質を持ちながら、ガーゼ特有の肌触りの良さを兼ね備えています。素材は綿やリネンを使用しているケースが多く、お手入れもしやすいアイテムが多くなっています。
キルトケット
キルトケットは、キルティング加工が施された薄手の掛け布団です。生地の間には中綿が入っており、肌掛け布団よりも軽く、タオルケットよりもしっかりした寝心地を得られます。
春や夏だけでなく、ほかの掛け布団と組み合わせれば一年中使用できるのが特徴です。就寝時にエアコンをつけている場合でも、タオルケットに比べると寒くならずに眠れるでしょう。
リネンケット
リネンケットは、綿素材で眠るのは暑いという人におすすめ、リネンでできた掛け布団です。肌触りがさらりとしており、汗をかく夏でも快適に眠れます。
また、軽さやお手入れのしやすさも特徴です。綿に比べると繊維が太く空気が通りやすいため、通気性も高く涼しく過ごせるでしょう。
夏の布団の選び方
夏布団に悩むときは、以下3つのポイントに着目して選びましょう。
- ・機能性
- ・睡眠環境
- ・素材
寝具を使う環境や求めるものは人それぞれです。ポイントをしっかり押さえて自分に合ったものを選びましょう。
機能性
掛け布団や素材によっては、接触冷感や洗濯への耐久度の高さなど、機能面が異なります。接触冷感の素材であれば夏場でも触れたときに涼しく感じられ、暑さが気になりにくくなります。
また、夏は汗をかきやすいシーズンのため、お手入れのしやすさも重要です。耐久性が低い素材では、シーズンが終わる前に洗濯でボロボロになってしまう可能性もあるでしょう。
睡眠環境
就寝時の寝室環境は、エアコンの使用や扇風機の有無など人によってさまざまです。エアコンを使用する場合は、タオルケットやガーゼキットでは通気性が良すぎて身体が冷えてしまう可能性があります。
一方で、就寝時はエアコンをつけずに過ごす人や朝日で部屋が暑くなりやすい環境であれば、なるべく涼しいタオルケットを選びましょう。睡眠時にどのような環境で眠っているかに合わせて、掛け布団を選ぶと失敗しにくいです。
素材
掛け布団に使用されている素材は、寝心地やお手入れのしやすさにつながります。羽毛は軽くて包みこむような寝心地が魅力ですが、綿やリネンに比べるとお手入れの難易度は上がります。
一方で綿やリネン、ポリエステルなどの素材は扱いが簡単で、汗をかいた日でも翌日には気軽に洗濯が可能です。人は睡眠時にコップ1杯程度の汗をかいていると言われているため(※1)、清潔にするためにはこまめな洗濯は欠かせません。
夏の布団に悩んだらプロへの相談もおすすめ
夏の掛け布団に悩んだら、眠りの相談所に在籍するスリープマスターへ相談しましょう。スリープマスターは睡眠への知識が豊富なプロであり、寝具の深い知識も有しています。
自分が現在どのような環境で睡眠をとっているのか伝え、好みの寝心地を相談すれば、適した夏の掛け布団を提案してくれるでしょう。
ほかにも、睡眠環境や食生活など、眠りに関してトータル的なアドバイスを受けられます。暑い夏でも快適に眠りたい人は、ぜひご相談ください。
自分に合った夏の布団で快適な睡眠環境を手に入れよう
夏用の布団を選ぶときは、お手入れのしやすさや好みの寝心地に合わせて、自分に合ったアイテムを選びましょう。夏におすすめの布団は、肌掛け布団やタオルケット、ガーゼケットなどがあり、特徴はそれぞれ異なります。
夏は暑さやエアコンの冷房など、春や秋に比べると睡眠環境の調整が難しい場面も多くなります。自分に合った寝具を選べれば、心地よい睡眠を得られるでしょう。
【参考】
※1寝汗とは?ひどい寝汗の原因と対策について徹底解説