毎日同じ枕を使っていると、ふとしたときに汚れや臭いが気になり、洗いたいと思う人もいるのではないでしょうか。しかし、自分の使っている枕の洗濯方法がわからない人もいるでしょう。
この記事では、枕を洗濯する頻度や洗い方を解説します。洗えない枕をお手入れする方法も解説するため、枕を清潔に保つための参考にしてください。
目次
枕を洗う理由
枕を洗うのは面倒に感じる人もいるかもしれんませんが、定期的に枕の洗濯が必要な理由は3つあります。
- ・日々の使用で汚れは蓄積される
- ・不衛生な枕は雑菌が繁殖する可能性も
- ・嫌な臭いがすると快適に眠りにくい
日々の使用で汚れは蓄積される
人間は寝ている間にコップ1杯の汗をかくと言われており、毎日使うだけでも汚れは蓄積されていきます。(※1)睡眠中は、寝返りで頭以外にも顔も枕に触れます。そのため、汗だけでなく皮脂やよだれを枕が吸収しているのです。
枕を使用するタイミングを入浴後に限っていても、寝ている間の汗や皮脂は防げません。だからこそ、定期的に枕を洗濯して日々蓄積される汚れを減らすことが大切です。
不衛生な枕は雑菌が繁殖する可能性も
汗や皮脂を吸収した枕を洗濯しないで使っていると、汚れをエサにしてカビやダニが発生する可能性があります。不衛生になった枕は嫌な匂いが発生する可能性があり、寝ているときにも不快感を覚えます。
また、枕の素材によっては、不衛生なまま使用することで虫が発生するものもあるのです。虫が発生した枕を気持ちよく使える人は少ないため、なるべく衛生的に使用するようにしましょう。
嫌な臭いがすると快適に眠りにくい
枕に雑菌が発生すると、嫌な臭いがする確率が高まります。枕は頭を乗せて使用するため、鼻の近くにあり、嫌な臭いがすれば気になってしまう人も多いでしょう。
不衛生な枕を使い続ければ、ダニやハウスダストによってアレルギーが発生する可能性もあります。結果、快適に眠れなくなり、睡眠の質にも影響が出る恐れがあります。
枕を洗う頻度は半年に一度がおすすめ
枕を洗う頻度に悩んだら、半年に一度がおすすめです。半年に一度丸洗いすることで、夏にかいた寝汗をきれいにした状態で秋冬を迎えられます。
枕の丸洗いは乾くまでに時間がかかるため、天気の良い日がおすすめです。また、日常的なお手入れとして、定期的な天日干しや消臭スプレーを併用すると洗うまでの期間を快適に過ごせます。
ただし、顔や頭に直接触れている枕カバーは、週に2回の洗濯を意識しましょう。枕カバーは枕に比べて乾きやすいため、気軽に洗濯が可能です。複数枚用意しておくと、洗濯に焦る必要が少なくなり、快適に生活できます。
枕が洗えるか確認する方法
枕が洗濯できるかは、使われている素材によって異なります。洗濯不可な素材を洗ってしまうと、枕のボリュームがなくなったり、素材が偏ったりして寝にくくなる可能性があります。
枕が洗濯できるか確認するときは、中の素材を確認しましょう。低反発ウレタンフォームや羽毛で作られている場合は、洗濯ができないため消臭スプレーや天日干しでのお手入れがおすすめです。
中の素材がわからないときは、枕についている洗濯表示のタグを確認しましょう。洗濯タグがついていない場合は、枕を購入したときについている取り扱い説明書の確認で洗濯できるかわかる場合があります。
洗える枕の素材
パイプ | ・ストローを短く切ったような計上 ・耐久性が高く丸洗いが可能 ・硬めの寝心地 |
ポリエステルわた | ・やわらかくフィット感のある寝心地 ・通気性が良いため乾燥しやすく洗濯が可能 |
ファイバー | ・通気性が高く乾燥が早いため洗濯が可能 ・硬めの寝心地で寝返りもしやすい |
洗えない枕の素材
枕を買うときは、洗えない素材も理解しておくと、購入後のお手入れ方法の検討がつけやすくなります。
寝心地の好みを優先する場合は、天日干しや消臭スプレーなども併せて用意しておきましょう。
低反発ウレタンフォーム | ・包み込むような寝心地 ・水を吸うと反発力が低下するため洗濯ができない |
羽毛 | ・ふんわりとした柔らかな寝心地 ・水を吸うと羽毛の感触が失われるため洗濯ができない |
枕の洗い方
枕の洗い方は、洗濯機を使う方法と手洗いとふたつに分かれます。それぞれのやり方を理解しておき、どちらの方法で洗うか決めましょう。
- ・洗濯機を使用して枕を洗う方法
- ・手洗いで枕を洗う方法
洗濯機を使用して枕を洗う方法
洗濯機を使用して枕を洗う方法は、以下のとおりです。
- 枕カバーを外す
- 汚れを確認する
- 汚れがひどい場合は予洗いをする
- 洗濯ネットに枕をいれる
- 洗濯機の手洗いコースで洗う
- 枕の形を整える
- 風通しの良い場所で干す
洗濯機を使用するときは、必ず洗濯ネットを使用しましょう。洗濯ネットを使用することで枕をいたませる可能性を減らせ、長く使用しやすくなります。また、洗剤を溶かすときも、さきに洗濯槽へ水を貯め、その中に洗剤を溶かすと枕に洗剤が残る可能性を減らせます。
手洗いで枕を洗う方法
手洗いで枕を洗う方法は、以下のとおりです。
- 枕カバーを外す
- 汚れを確認する
- ぬるま湯や水に中性洗剤を溶かす
- 枕をいれて押し洗いする
- 5回ほど水を変えながらすすぐ
- 枕を押して脱水する
- 枕の形を整える
- 風通しの良い場所で干す
手洗いで枕を洗うときは、力加減に注意しましょう。洗うときや脱水時に強い力で枕を洗うといたんでしまう可能性があります。また、すすぎ残しがないよう、枕をしっかり揉み込んで水が綺麗になるまで水を変えましょう。
枕を洗う場所に悩んだときは、大きい枕であれば浴槽の利用がおすすめです。
洗えない枕のお手入れ方法
洗えない枕をお手入れするときは、定期的な天日干しや消臭スプレーの利用がおすすめです。
晴れている日であれば、枕を日の当たるところに干すことで天日干しができます。天日干しをする時間は、夏なら2時間、冬なら3時間程度にしましょう。
ただし、枕に使用している染料によっては紫外線に長時間当たると変色する可能性があります。心配なときは直射日光の当たらない場所で陰干しをしましょう。
また、天気が悪い日にお手入れをしたいときは、消臭スプレーを利用すると嫌な臭いを防げます。定期的に使用することで、臭いを気にせず枕を使えるでしょう。
定期的で枕を洗って快適に過ごそう
枕を定期的に洗うことで、嫌な臭いや雑菌の繁殖を防げ、衛生的に過ごせます。枕の洗い方に悩んだときは、中の素材を確認したり洗濯表示を見たりしましょう。
洗える枕であっても、洗濯機を使用するか、手洗いするかで洗濯方法が変わります。枕の洗濯表示に合わせてどちらにするか選びましょう。
枕を清潔に保つことで、睡眠時に気になる部分を減らし、快適に眠りましょう。
【参考】
※1寝汗とは?ひどい寝汗の原因と対策について徹底解説