枕の通気性の高さが気になる人もいるのではないでしょうか。枕は寝ているときに出す汗を吸収する役割があるため、通気性の低い枕を使用してしまうと、枕の中に湿気が溜まってしまい不衛生になる場合があります。
この記事では、通気性の高い枕の素材や通気性の高い枕を使うメリットを解説します。通気性の悪い素材についても解説するため、使用している枕の通気性について確認しましょう。
目次
通気性の高い枕の素材5選
通気性の高い枕の素材は、以下の5つです。
- ・粒わた
- ・エラストマーパイプ
- ・ミニ備長炭パイプ
- ・そば殻タッチパイプ
- ・羽毛&粒わた
それぞれの特徴を理解して、自分に合った素材を見つけましょう。
粒わた | クッション性が高い。 やわらかい寝心地。 |
エラストマーパイプ | パイプの中でも柔らかい。 クッション性が高い。 |
ミニ備長炭パイプ | 硬めの寝心地。 適度な弾力性がある。 |
そば殻タッチパイプ | 硬めの寝心地。 小さめの粒パイプ。 |
羽毛&粒わた | 包み込むような寝心地。 洗濯ができない。 |
粒わた
粒わたは、ポリエステルわたを粒状に加工したクッション性の高い素材です。柔らかくて弾力性に優れており、頭にフィットする寝心地になります。高いクッション性から、寝ているときの寝返りもサポートしてくれます。
化学繊維のためそばがらやひのきと異なり、アレルギーの心配が少ない点も魅力です。ポリエステル綿で作られた素材のため、洗濯が可能で衛生的に使用できます。
エラストマーパイプ
パイプはストロー状にした素材を細かくカットして作られた素材です。硬めの素材が多いですが、エラストマーパイプはパイプの中でも柔らかく弾力性がある点が特徴です。
パイプは形状がストロー状のため、中が空洞になっています。そのため通気性が良く、丸洗いも可能で枕を衛生的に利用できるでしょう。
パイプの中でも柔らかめの素材のため、硬すぎず柔らかすぎない枕をお求めの方におすすめです。
ミニ備長炭パイプ
ミニ備長炭パイプは適度な弾力性がある素材に備長炭を練り込み、筒状にしたものをカットして作られています。ほかのパイプ素材と同じように、中が空洞になっているため通気性の良さが特徴です。
どちらかと言えば硬めの素材ですが、適度な弾力があるため寝返りをサポートする機能も備えています。
そば殻タッチパイプ
そば殻タッチパイプは、そば殻の感触に似た硬めの小粒パイプを使用している素材です。小粒ではあるものの、パイプ素材のため空洞になっており通気性に優れています。
天然のそば殻と間違えるほどシャリ感があり、寝返りもしやすい点が特徴です。洗濯もできる素材のため、定期的にお手入れしたい人にもおすすめです。
羽毛&粒わた
通気性の高い素材の多くは硬めの寝心地が多いですが、柔らかい枕の素材が好きな人にはnishikawaダウンの使用がおすすめです。nishikawaダウンは羽毛のため保温性も高く、冬場でも暖かく眠れます。素材自体も軽くて枕に重さが出にくく、持ち運びがしやすい点も特徴です。
しかし、羽毛はデリケートな素材のため選択ができません。天然素材だからこそのニオイが気になる可能性もあるため、購入前にチェックしておくと安心です。
通気性の高い枕を使うメリット
通気性の高い枕を使うのは、以下3つのメリットがあります。
- ・枕が蒸れず寝やすい
- ・寝返りがしやすい
- ・衛生的に利用できる
メリットを理解したうえで、通気性の高い枕に買い替えるか検討しましょう。
枕が蒸れず寝やすい
枕の通気性が高いと、寝ている間に汗を吸っても放出できるため、寝心地が悪くなりません人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくと言われており、とくに頭は蒸れやすい部位です。(※1)
頭が蒸れると不快感がましてしまい、不要な寝返りが増えてしまいます。睡眠に寝返りは必要なものですが、多すぎる寝返りも良くありません。寝返りを適切な回数にするためにも、通気性の高い枕を選ぶことは有効です。
寝返りがしやすい
通気性が高い枕には硬めの素材が多く、寝返りがしやすいというメリットもあります。枕は寝ているときの寝返りをサポートする効果があり、適度な硬さがあると寝返りがしやすくなるのです。
柔らかすぎる素材は反発力が少なくなり、寝返りがしにくくなります。寝返りをしないと睡眠の質にも影響が出るため、寝返りのしやすい枕を選ぶことは重要です。
衛生的に利用できる
通気性の高い枕はダニやカビが発生しにくいため、衛生的に使用できます。枕の通気性が低いと中に湿気が溜まってしまい、カビが発生する原因になります。
また、通気性の高い枕は、丸洗いできる素材も多いです。枕を丸洗いすれば寝ている間にかいた汗も洗い流せるため、さらに衛生的に利用できるでしょう。
蒸れやすい枕の素材2選
蒸れやすい枕の素材は以下の2つです。
- ・低反発ウレタン
- ・極小ビーズ
低反発ウレタン | 頭にフィットする寝心地。 寝返りしにくい。 |
極小ビーズ | 柔らかい寝心地が好きな人向け。 寝返りしにくい。 |
低反発ウレタン
低反発ウレタンは包み込むような柔らかい寝心地が特徴の枕の素材です。頭の形に合わせて枕の形状が変わるため、枕がフィットする感覚が好きな人に向いています。
しかし、低反発ウレタンは素材の密度が高いため洗濯ができません。通気性も悪いため、汗をかきやすい時期に使用すると枕の中に湿気が溜まりやすくなります。また、体にフィットする寝心地から寝返りをサポートする効果も高くないため注意しましょう。
極小ビーズ
極小ビーズは小さな発泡ビーズを使用しており、体にフィットする寝心地が特徴です。寝姿勢に合わせて形状が変化するため、頭や首にフィットしやすくなっています。
極小ビーズは洗えるものもありますが、素材自体が小さく通気性は高くありません。そのため、枕の中に湿気が溜まりやすく蒸れやすくなってしまいます。寝返りのサポート力も低いため、購入前に一度試しておくと安心です。
通気性以外に枕を選ぶポイント
枕を選ぶときは、通気性以外にも寝心地を良くするポイントがあります。どのような部分に着目して選べば良いか理解すると、自分に合った枕を見つけられます。
通気性以外に枕を選ぶポイントは以下の3つです。
- ・枕カバーの素材
- ・枕の高さ
- ・枕の硬さ
枕選びのポイントを理解して、自分に合った枕を見つけましょう。
枕カバーの素材
枕の素材の通気性に問題があっても、枕カバーで通気性の良いものを選べば湿気が溜まりにくくなります。たとえば、ウールや麻を利用して作られた枕カバーであれば吸湿性や放湿性を持っており、汗を吸っても放出できます。
一方でポリエステルのように吸湿性・放湿性がともに悪い枕カバーを選べば、中の素材が湿気を溜めにくくても寝心地の悪さを感じる可能性があるのです。
枕の高さ
枕の高さは、寝心地を左右する重要な要素です。枕は高すぎても低すぎても寝にくくなるため、頭を乗せたときに背骨がきれいなS字カーブを描く高さの枕を選びましょう。
枕の高さが自分に合っていれば、首こりや肩こりといった慢性的な体の不調が改善する可能性もあります。
枕の硬さ
枕の硬さは中の素材によっても変わります。素材によっても寝心地が変わるため、自分が寝やすいと感じる硬さの枕を選ぶことが大切です。寝心地の良さを確認するには、実際に頭を乗せてみて試し寝をしましょう。
寝返りを打ってみて、スムーズに体の向きを変えられるかどうかも判断材料です。
通気性の良い枕を探すならねむりの相談所がおすすめ
通気性の良い枕を探すなら、ねむりの相談所に相談しましょう。ねむりの相談所には睡眠や寝具の知識が豊富なスリープマスターが在籍しており、体に合った枕の高さや大きさ、素材を提案してくれます。
自分ではどのような枕が合っているかわからなくても、適切な枕を提案してくれるでしょう。合わせて寝室の環境やほかの寝具についても相談すれば、より良い睡眠が手に入ります。
通気性の良い枕なら西川のオーダーメイド枕もおすすめ
自分に合った通気性の良い枕に悩むときは、西川のオーダーメイド枕もおすすめです。西川のオーダーメイド枕であれば、8種類の素材から好みのものから選べます。すべて実際に試せるため、寝心地の好みに合わせて選びましょう。
また、オーダーメイドで枕を作れば自分に合った高さやサイズでの製作が可能です。快適な睡眠を得たい人は、ぜひ選択肢にいれましょう。
オーダーメイド枕を作るときは、失敗したくないという不安がある人もいるのではないでしょうか。こちらの記事ではオーダーメイド枕で後悔しない方法を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
通気性の良い枕を使って睡眠の質を上げよう
通気性の良い枕は、枕が蒸れにくく衛生的に使えるというメリットがあります。中の素材によって通気性は大きく異なるため、通気性の良い素材から好みの寝心地の枕を探すことがおすすめです。
自分では適切な枕がわからないときは、ねむりの相談所へ相談しましょう。豊富な知識から最適な枕を提案してもらえるため、睡眠の質が上がり、ぐっすり眠れるでしょう。
【参考】
※1こんなときはすぐ病院へ!胸・心臓「寝汗が多い」