羽毛布団は冬の寒さを乗り越えるために欠かせない存在ですが、シーズンが終わると出番は少なくなります。
その際に正しく保管しなければ、カビやダニが発生したり、羽毛のボリュームが落ちたりする可能性もあるでしょう。
羽毛布団の正しい保管方法を理解しておくことで、次のシーズンも快適に使い続けられます。
この記事では、羽毛布団を保管するための流れや注意点について解説します。
目次
羽毛布団を保管する際の流れとは?
羽毛布団はデリケートな素材で作られているため、適切な手順を踏んで保管しなければ、カビやダニの発生、羽毛のつぶれなどによって寿命を縮めることにつながります。
正しい方法で保管することで、購入した布団を長い期間快適に使用できるでしょう。
ここでは、羽毛布団を保管する際の流れを解説します。
- 収納ケースを掃除・乾燥しておく
- 布団カバーを取り外し、洗濯する
- 羽毛布団を干しておく
- 羽毛のかたよりを整えてたたむ
- 用意したケースに収納する
①収納ケースを掃除・乾燥しておく
羽毛布団を保管する際は、ほこりや汚れを避けるためにも、収納ケースに保管しましょう。
しかし、ケースの内部が汚れていたり湿気を含んでいたりすると、せっかくの羽毛布団にカビやシミがついてしまいます。布団にカビが生えることで、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー性の病気の原因にもなりかねません。(※1)
このような事態を避けるためにも、羽毛布団を収納する前は、収納ケースを掃除機や乾いた布で丁寧にお手入れし、風通しの良い場所で乾燥させておきましょう。
なお、収納ケースには不織布タイプをはじめとした、通気性のある素材を選ぶとより効果的です。
②布団カバーを取り外し、洗濯する
布団カバーは皮脂や汗を吸収しやすいため、羽毛布団につけたまま収納すると、布団本体にも汚れが移ってしまいます。
羽毛布団の収納前には、必ず布団カバーを取り外して洗濯し、清潔な状態でしまいましょう。
とくに、長期保管の場合はカバーの汚れがシミや変色の原因になる可能性があるため、必ずお手入れしてから収納することが重要です。
③羽毛布団を干しておく
羽毛布団は湿気を含みやすいことから、収納前に必ず陰干しをして乾燥させる必要があります。
直射日光は羽毛を傷める可能性があるため、風通しの良い日陰でしっかり乾燥させましょう。羽毛布団を干す際は半日から1日程度を目安にすることで、余分な湿気を飛ばし、カビの発生を防ぎやすくなります。
④羽毛のかたよりを整えてたたむ
羽毛布団は使用中に中身がかたよりやすいため、収納前に軽くほぐして全体のボリュームを均等に整えましょう。
中身を均一に整えてからたたむことで、次のシーズンに取り出したときもふんわりした寝心地を取り戻しやすくなります。
羽毛布団を保管する際に乱雑にたたむと、羽毛が偏ったまま固まりやすいため、丁寧におこなうことが大切です。
⑤用意したケースに収納する
羽毛布団を干したあとは、通気性のある不織布ケースや専用収納袋に入れて保管しましょう。
ビニール袋や圧縮袋は内部に湿気がこもりやすく、羽毛を傷める原因になるため避けることがおすすめです。
なお、収納する際は押し込まず、布団が自然に収まるように入れると羽毛の劣化を防げます。
【重要】羽毛布団を保管する前はしっかりお手入れしよう
羽毛布団はシーズン中に汗や皮脂、湿気を吸収しているため、そのまましまうとカビやダニの温床になりやすくなります。
快適さを保ち、次のシーズンにすぐ使える状態にするには、収納前のお手入れが不可欠です。
ここでは、羽毛布団を保管する前にやるべきお手入れについて解説します。
- 収納の前に状態をチェックする
- 専門業者へクリーニングを依頼する
- 洗濯時はしっかり中まで乾燥させる
①収納の前に状態をチェックする
羽毛布団を収納する前に、全体の状態を細かく確認しましょう。
シミや汚れ、側生地の破れ、羽毛の偏りなどを放置して保管すると、次のシーズンに大きなトラブルになりかねません。
とくに、カビや湿気による変色は進行すると落とすのが難しいため、早めの対応が必要です。
なお、小さな破れであれば修繕、汚れであれば部分的なクリーニングを施してからしまいましょう。
②専門業者へクリーニングを依頼する
羽毛布団は、家庭用洗濯機では中まで十分に洗えないため、専門業者のクリーニングが安心です。プロによるクリーニングをおこなうことで、中綿の羽毛を傷めずに、汚れや湿気をしっかり落とせます。
さらに、プロのクリーニングでは羽毛布団の内部までを完全に乾かせるため、カビやダニの発生を防げます。とくに長期間の保管前には一度専門業者に任せることで、布団の寿命を延ばし、ふんわり感を取り戻せるでしょう。
③洗濯時はしっかり中まで乾燥させる
羽毛布団を家庭で洗濯する場合は、表面だけでなく中綿までしっかり乾燥させることが重要です。羽毛布団は厚みがあるため、外側が乾いていても内部に湿気が残っているケースが少なくありません。
完全に乾かないまま収納すると、カビや臭いの原因となり、布団の劣化が早まります。
天日干しや陰干しを繰り返す、乾燥機を併用するなど、数日かけてじっくり乾燥させることを心がけましょう。
羽毛布団を保管する際の注意点とは?
羽毛布団はデリケートなため、保管方法を誤ることで数ヶ月の保管期間中にふんわり感や保温性が失われてしまう可能性があります。
たとえば、圧縮袋を使用したり、風通しの悪い場所に収納したりすると、羽毛の特性を損ないかねません。
正しく保管するためには、羽毛がつぶれない環境を整え、湿気やカビのリスクを防ぐ工夫が必要です。
ここでは、羽毛布団を保管する際の注意点を解説します。
- 圧縮袋は使用しない
- なるべく上には物をおかない
- 通気の良い場所で保管する
①圧縮袋は使用しない
羽毛布団は、空気を含んでふくらむことで保温性を発揮します。そのため、圧縮袋で押しつぶすと羽毛が折れたりつぶれたりして、本来のふんわり感が戻らなくなる可能性があります。
さらに、保管期間中に密閉状態が続くことで湿気がこもりやすく、カビや嫌な臭いが発生するリスクも高まるでしょう。
どうしても省スペースで収納したい場合でも、羽毛布団には圧縮袋を使わないことが大切です。
②なるべく上には物をおかない
保管時に、羽毛布団の上に物をおいてしまうと、羽毛が押しつぶされ、均一にふくらまなくなる可能性があります。軽いものでも、長期間載せていることで、羽毛の形が崩れ、保温力が落ちる原因となりかねません。
羽毛布団を保管する際は、専用の収納スペースを確保し、布団単体でおきましょう。羽毛布団を複数保管する場合でも、できるだけ重ねずに、下にはほかのものをおくと安心です。
③通気の良い場所で保管する
羽毛布団を湿気の多い場所で保管すると、カビやダニの繁殖リスクが一気に高まります。とくに、押し入れの下段や床に近い場所は湿気がこもりやすいため、風通しの良い場所を選ぶことが大切です。
さらに、除湿剤や乾燥剤を併用することで、カビやダニの発生を防げ、布団の劣化を避けやすくなります。
羽毛布団のお手入れならnishikawaクリーニングがおすすめ
羽毛布団は自宅でのケアも大切ですが、定期的にプロのクリーニングを利用することでより長持ちさせることが可能です。
羽毛布団のお手入れであれば、「nishikawaクリーニング」を利用することで、布団の状態に合わせた適切なお手入れがおこなえます。布団の状態次第では、クリーニングだけでなく、リフォームも選択できます。
大切な布団を長く使用するためにも、適切な対応が可能な専門業者を利用しましょう。
羽毛布団の保管方法を理解して、長く使用しよう
羽毛布団は保温性に優れ、長く使える寝具ですが、正しい保管方法を実践しないと劣化が早まります。収納前のお手入れや収納環境の工夫、専門業者の活用などのポイントを押さえることで、寿命を大幅に延ばすことが可能です。
羽毛布団を保管する際は、今回紹介した手順と注意点を取り入れて、次のシーズンも快適に使用しましょう。
【参考】
※1 寝具やマットレスのカビ予防と対策!湿気と汚れに要注意!