頭の重さは成人なら約4〜6kgあるといわれ、眠るときに重たい頭を支える役目をしているのが枕です。
枕は睡眠に重要な要素ですが、人によっては枕なしで眠る方が楽だからと枕を持っていない人も少なくありません。
この記事では、枕なしで眠るメリットデメリットや自分に合った枕の探し方を解説します。
自分に合った枕を見つけて、より良い睡眠につなげましょう。
目次
枕なしで寝る人の特徴
枕がないと眠れない人は多くいますが、枕なしが眠りやすく感じる人には特徴があります。普段枕なしで寝ている人は、自分に当てはまる特徴がないか確認しましょう。
- ・うつぶせで寝ている
- ・柔らかめのマットレスを使っている
- ・寝返りが少ない
うつぶせで寝ている
うつ伏せ寝で枕があると、頭に高さが出る分呼吸がしづらくなります。
枕がなければ頭の位置が低い位置で安定し、寝やすいと感じるのが特徴です。
うつ伏せで寝ているときは、腕を枕にしたり枕を胸あたりにおいて寝ている人も多いでしょう。
普段の寝方によって、枕が必要ないと感じている可能性があります。
うつ伏せ寝で寝る原因が知りたい人は、下記の記事で詳しく解説しているため、ぜひご覧ください。
柔らかめのマットレスを使っている
使っているマットレスの硬さも、枕の必要性を感じるときのポイントになります。
やわらかめのマットレスは、硬いマットレスに比べて身体が沈み込むのが特徴です。
身体の形にマットレスがフィットするため、首とマットレスの間にある隙間が埋まりやすくなります。
枕はもともと、首の骨とマットレスの隙間を埋めるのが役割です。
やわらかいマットレスは身体にフィットするため、違和感を感じずに眠れます。
使用しているマットレスによっては、枕があることで寝姿勢が崩れる可能性も否定できません。
寝返りが少ない
寝返りは寝ているときの無意識な動作ですが、もともと寝返り自体が少なく枕がなくても寝られる人も存在します。
しかし、枕は寝返りを助ける役割もあり、枕がないことでに必要な寝返りができずにいる可能性もあるでしょう。
寝返りで横向きになったときは、枕がないと首と身体までに高低差がでて首の負担にもつながります。
寝返りの回数が少ない人でも、枕が必要ないわけではありません。
枕なしで寝るデメリット
自分では違和感なく眠れていると思っていても、枕なしで眠るのは身体にはおすすめできません。
ここでは、枕なしで寝る3つのデメリットを解説します。
どのようなデメリットがあるのか知っておき、枕を購入するか決めましょう。
- ・寝返りが打ちづらい
- ・顔がむくみやすい
- ・首に負担がかかる
寝返りが打ちづらい
人間は寝ているときに、1日で約20回前後の寝返りをするといわれています。
寝返りの回数が少ないと、身体への負担が大きくなり睡眠の質が悪くなるでしょう。
枕は、首の動きをサポートして寝返りしやすい環境を作っています。
枕がない睡眠環境によって、気づかないうちによく眠れていない可能性も否定できません。
顔がむくみやすい
朝起きたときに顔がむくんでおり、気分が下がる経験をした人も多いでしょう。
顔がむくむ原因は、顔が心臓より低い位置になるため顔に血液や水分が溜まりやすくなります。
低い枕で寝る場合も同じ危険性がありますが、枕なしで寝るのは低い枕よりもデメリットが大きくなるのが注意点です。
首に負担がかかる
枕なしで寝ると、後頭部が安定せず首の負担が大きくなり寝違えや首の痛みにつながる可能性があります。
首は人間がもつ身体の部位でも、重い部位です。
枕は寝ている間の首にかかる負担を軽減しているため、枕がなくなれば首への負担は増えます。
睡眠時間が長い人ほど首に負担がかかる時間が長く、首を炒める危険性も高くなるため注意が必要です。
枕なしで寝るメリット
つぎに、枕なしで寝るメリットを解説します。
枕なしで寝る行為に、メリットが存在しないわけではありません。
メリットとデメリットどちらも知ったうえで、枕を使うか検討しましょう。
人によっては枕が不要な可能性もある
なかには、頭の位置が一般的な人に比べて前に出ている人がいます。
頭の位置が前に出ている人は、枕がないことで首のカーブが理想的な形になり寝やすいと感じる可能性もあるでしょう。
しかし、寝返りをサポートできないデメリットもあるため、必ずしもおすすめできる方法ではありません。
自分に合った枕の探し方3選
首に負担をかけずより良い睡眠を得るためには、自分に合った枕を選ぶ必要があります。
普段は枕なしで寝ている人も、身体に合わせて枕を選べば、寝やすくなるでしょう。
- ・首に負担がかからない高さ
- ・好みに合う素材を選ぶ
- ・手入れのしやすさも重要
首に負担がかからない高さ
枕を選ぶときは、首に負担がかからない高さの枕を選びましょう。
首に負担がかからない高さは、人によって違いますが一般的にがっしりした男性は高めの枕、細身の女性は低めの枕が合う傾向があります。
しかし、体型によっても違うため実際に試すのが一番です。
購入時に枕を試せない場合は、タオルなどで高さを調整して自分に合う高さを調べておくのもおすすめです。
好みに合う素材を選ぶ
枕の中に使用される素材は、寝心地や枕の硬さに大きく影響します。
枕の硬さや素材は好みがあるため、自分に合った素材を選びましょう。
どのような素材が用意されているかはメーカーによっても違い、素材の好みは寝てみないとわかりません。
素材を試したいときは、実店舗で試すのがおすすめです。
手入れのしやすさも重要
枕を選ぶときは、手入れのしやすさも重視しましょう。
枕を使うときは枕カバーを使用し、週1〜2回を目安に洗濯するのがおすすめです。
枕本体が洗濯できるかは、中の素材で変わります。
本体自体の洗濯が難しければ、除菌や消臭できる方法を考えておくと安心です。
枕の選び方の詳細は、下記の「まくらの選び方」にて解説していますので併せてご覧ください。
自分に合った枕がわからなければプロへの相談もおすすめ
自分に合う枕がわからなければ、プロに相談するのもおすすめです。
ねむりの相談所では、眠りのプロである「スリープマスター」が在籍し睡眠の相談に答えています。
普段の平均睡眠時間や食事などを伺い、睡眠に関するトータル的なアドバイスを得られるでしょう。
寝具についても相談できるため、枕への疑問もぜひ質問してください。
自分に合った枕を選んで心地よく寝よう
枕なしで寝るのに慣れている人でも、自分に合った枕が見つかれば睡眠の質が向上します。
枕なしで寝る行為にはメリットも存在しますが、デメリットの方が大きいためおすすめはできません。
自分に合った枕がわからないときは、プロに相談するのもおすすめです。
睡眠に対しても生活状況を踏まえたアドバイスが得られ、自分では気づかなかった解決法に出会えます。
自分に合った枕を選び、心地よい睡眠を手に入れましょう。