羽毛布団は軽くて暖かく、季節を問わず快適な睡眠を支えてくれる寝具です。
しかし、毎日使うものだからこそ、「どれくらいの頻度で洗えばいいの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、羽毛布団には適切な洗濯タイミングがあり、自宅での洗い方にもコツがあります。
この記事では、羽毛布団を洗うべき頻度やタイミング、自宅での正しい洗い方やクリーニングの活用法を解説します。羽毛布団を適切にお手入れして、快適な睡眠につなげましょう。
目次
羽毛布団を洗う頻度とは?
羽毛布団は頻繁に洗う必要がないものの、清潔な状態を保つためには、定期的なメンテナンスが重要です。
使用環境や使い方によっても、最適な洗濯頻度は異なるため、目安の期間として理解しておきましょう。
ここでは、羽毛布団を洗う頻度を解説します。
- ・自宅:2〜3年
- ・クリーニング:5〜7年
自宅:2〜3年
家庭で洗える羽毛布団は、2〜3年に一度のペースで洗濯するのが理想です。
自宅での洗濯はコストを抑えられるうえ、好きなタイミングでおこなえます。
羽毛布団を洗う際は、洗濯表示に「洗濯機可」「手洗い可」などの表記があるかを必ず確認し、中性洗剤や羽毛布団専用洗剤を使用しましょう。
十分に乾燥させないとカビの原因になるため、晴天の日におこなうのがおすすめです。
クリーニング:5〜7年
羽毛布団は、5〜7年に一度は専門の布団クリーニングに出すことで、プロの手で丁寧に洗浄・乾燥され、羽毛の本来のふっくら感や保温性がよみがえります。
自宅で洗えないサイズや洗濯不可表示がある製品は、迷わずクリーニングを利用しましょう。
とくに、長期間使用しており汗や皮脂が染み込んでいる布団は、見た目以上に内部が汚れている可能性があります。
信頼できる布団クリーニング業者を選べば、ダニやアレルギー物質の除去効果も期待でき、快適な眠りにつながるでしょう。
羽毛布団を洗うべきタイミング
羽毛布団は洗濯のタイミングを見極めることで、衛生的に使用できます。
日々使用していて、見た目の変化や臭いの発生、使用感の違いなどが気になった際は、洗濯やクリーニングを検討しましょう。
ここでは、羽毛布団を洗うべきタイミングを3つ解説します。
- ・臭いが気になるとき
- ・汚れが目立つとき
- ・ふっくら感がなくなったとき
臭いが気になるとき
羽毛布団から汗や皮脂のような臭いがする場合は、洗濯のサインです。
就寝中の汗や湿気は少しずつ布団に吸収され、臭いの原因になります。
とくに、梅雨や夏場など湿度が高い季節は臭いがこもりやすく、気がつかないうちに寝室全体の空気を悪化させてしまうケースも少なくありません。
カバーを替えても臭いが残る場合は、布団本体の洗濯や天日干しで内部の湿気を取り除く必要があります。
臭いは劣化の初期症状ともいえるため、早めに対処することが衛生維持のポイントです。
汚れが目立つとき
布団の表面にシミや黒ずみなどの汚れが見られる際は、洗濯を検討するタイミングです。
見た目の変化はもちろん、放置された汚れはダニやカビの原因となり、アレルギーや不快感につながります。(※1)
とくに小さな子どもやペットと一緒に布団を使用している家庭では、食べこぼしや体液などの影響で汚れやすくなります。
軽度の汚れであれば、部分洗いで対応できる場合もありますが、広範囲に汚れている場合は丸洗いまたはクリーニングがおすすめです。
ふっくら感がなくなったとき
布団をかけたときに「軽さがなくなった」「ぺたんこになった」と感じたら、内部の羽毛が湿気や汚れによってつぶれている可能性があります。
布団の厚みが減ると保温性も低下し、快適な睡眠に影響を与えます。
定期的に布団を干していても回復しない場合は、洗濯やクリーニングによって羽毛のふくらみをよみがえらせるのが効果的です。
ふっくら感は快適さのバロメーターでもあるため、状態をこまめに確認しましょう。
羽毛布団が自宅で洗えるかは洗濯表示を確認しよう
羽毛布団を自宅で洗う前に、確認すべきものが洗濯表示です。
洗えるかは素材や構造によって異なるため、誤った洗濯で布団を傷めないよう注意しましょう。
洗濯表示に「洗濯機OK」「手洗い可」などの表示があれば、自宅での洗濯が可能です。
一方、「ドライクリーニングのみ」や「洗濯不可」のマークがある場合は、無理に洗うと羽毛がダメになってしまう可能性があります。
また、洗濯可能であっても、布団のサイズが大きすぎると家庭用洗濯機では対応できないケースもあるため、事前に洗濯槽の容量と照らし合わせて判断しましょう。
羽毛布団を自分で洗う方法は2つ
羽毛布団は自宅でも洗える場合があり、コストを抑えて手軽にお手入れできるのが魅力です。
ただし、正しい方法を知らないと、生地や羽毛を傷めてしまうリスクもあるため、注意が必要です。
ここでは、自宅で羽毛布団を洗う2つの方法を解説します。それぞれの特徴や注意点を押さえて、適切にメンテナンスをおこないましょう。
- ・家庭用洗濯機
- ・コインランドリー
①家庭用洗濯機
洗濯表示に「洗濯機可」とある羽毛布団は、家庭用洗濯機での洗濯が可能です。
洗濯機の容量が8kg以上あれば、シングルサイズの布団に対応できるでしょう。
洗濯時は中性洗剤を使用し、「手洗いモード」や「布団コース」などのやさしい洗い方を選びましょう。詰まりやすいファスナー部分は閉じおき、ネットに入れることで布団の型崩れを防げます。
脱水は短めに設定し、風通しの良い場所でしっかりと陰干しすることが重要です。完全に乾燥しないと羽毛が偏ったり、カビの原因になるため注意しましょう。
②コインランドリー
自宅の洗濯機では難しいサイズの羽毛布団は、コインランドリーを活用するのがおすすめです。大型洗濯機と強力な乾燥機が完備されているため、ふっくらと仕上がります。
コインランドリーでは、必ず「羽毛布団対応」と記載のある洗濯機・乾燥機を選び、専用コースがある場合はそれに従いましょう。
乾燥機でしっかり乾かすことで、ダニ対策や臭い対策にも効果的です。
なお、乾燥中にテニスボールを一緒に入れると、羽毛がよくほぐれ、ふっくら感が戻りやすくなります。
自宅で洗えない羽毛布団はクリーニングがおすすめ
洗濯表示で「自宅洗い不可」とある羽毛布団や、家庭用洗濯機に入りきらない布団は、無理に洗うと生地や羽毛を傷めてしまう恐れがあります。
そのような場合は、布団専門のクリーニングサービスを利用するのが安心です。
nishikawaクリーニングであれば、羽毛布団の素材や構造を熟知したプロが対応してくれるため、洗浄・乾燥から仕上げまでを安心して任せられます。
店頭で受け取った際にお客様に合わせたお手入れ内容を提案しており、必要であればリフォーム・お買い替えのご要望も承れます。
クリーニング頻度は5〜7年が目安ですが、ふっくら感が戻らない、臭いが取れないなどのサインがあれば早めに依頼しましょう。
羽毛布団の洗う頻度を理解して快適に過ごそう
羽毛布団は頻繁に洗う必要はありませんが、使い続けるうちに汗や皮脂が蓄積され、衛生面や快適さに影響を及ぼすようになります。
自宅での洗濯なら2〜3年に1回、クリーニングなら5〜7年に1回が目安なものの、臭いや汚れ、ボリュームの低下などが見られたら、洗うタイミングと考えましょう。
羽毛布団を適切にメンテナンスすれば、長く快適に使い続けられ、睡眠の質の向上にもつながります。
ぜひ、洗う頻度と方法を見直して、心地よい眠りのための一歩を踏み出しましょう。
【参考】
※1 布団が臭う原因とは|自宅でできる対策と除菌・消臭メンテナンスのすすめ