起きたときに感じる肩こりや首こりは、睡眠時に寝返りが打てていないことが原因かもしれません。寝返りのしやすさは自分自身と寝具の相性が関わってくるため、自分に合わないマットレスや枕を使っていると寝返りが打てない場合があります。
この記事では、寝返りが打てない原因や寝返りが打ちやすい枕の特徴を解説します。快適な睡眠につなげるために、睡眠環境の見直しをおこないましょう。
目次
寝返りは重要な要素
人は寝ている間に20〜30回寝返りをうつと言われており、快適な睡眠を得るためには睡眠時の寝返りが重要な要素になります。(※1)睡眠時に寝返りをうたないと、布団の中の温度が上がるだけでなく、湿度がこもってしまいます。布団の中の湿度や温度が高くなると寝苦しくなり、熟睡できません。
また、寝返りを打たずに眠っていると体全体の血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなると肩や首などのコリにつながってしまい、起床後の不快感につながります。さらに、寝返りをしないまま睡眠をつづければ体重や重力の圧迫で床との接地面が壊死する床ずれを引き起こす可能性もあるのです。
睡眠中は無意識に寝返りをおこなうことで、布団の中の温度調節や体の不調を防いでいます。
睡眠時に寝返りを打てない原因
睡眠時に寝返りが打てない原因で考えられるのは以下の3つです。
- ・身体的要因
- ・枕が小さい
- ・マットレスが柔らかすぎる
当てはまる要因がないか考え、改善できるポイントを探しましょう。
身体的要因
日常的にひどい腰痛や首、背中の痛みがある人だと、寝返りを打つ際に痛みが出てしまい寝返りできないことがあります。ほかにも、膝や股関節の痛みなど、寝返りができない原因になる体の不調は数多くあります。
身体に痛みを感じる場合は無理に寝返りせず、医療機関を受診することがおすすめです。
枕が小さい
枕は心地よい睡眠に欠かせないものとなり、サイズが小さすぎると寝返りがうてなくなります。体の大きな人が小さすぎる枕を使っていると、寝返りしたときに頭が落ちてしまう可能性があるのです。
枕のサイズが自分に合っているか確認するには、起きているときに寝返りしてみることがおすすめです。実際に寝返りをして頭が落ちてしまう場合は、使用している枕が小さいため、寝返りが打てないと考えましょう。
マットレスが柔らかすぎる
柔らかいマットレスは体を包み込んでくれる感覚があるため、好んで使用する人もいるかと思います。しかし、マットレスの反発力は寝返りをサポートする効果があるため、柔らかすぎるマットレスを使用していると寝返り自体が打てなくなってしまう可能性もあるのです。
柔らかいマットレスは反発力が少なく体が必要以上に沈み込んでしまうため、腰や首などに負担をかけてしまう場合もあります。実際に寝てみて痛みがないか、起床時に疲れが残っていないかを確認すると、マットレスの柔らかさが自分にあっているのか判断する材料になります。
寝返りができないときに起きる症状
寝返りは睡眠時に無意識でおこなっている行動のため、寝返りできていなくても自分では気付かない場合があります。
寝返りができていないときは、以下3つの症状が起こることがあります。
- ・布団の中が暑くなってしまう
- ・体の血液循環を促せない
- ・睡眠の質が悪くなる
放置すれば危険な症状もあるため、寝苦しさがないかも踏まえて確認しましょう。
布団の中が暑くなってしまう
寝返りには、寝ているときに布団の中の温度や湿度を調整する役目があります。しかし、枕やマットレス、身体的な理由などで寝返りが打てていないと、布団の中は体温の影響で暑くなってしまいます。
布団の中が暑くなると寝苦しくなるため、熟睡ができなくなります。特に夏場にはマットレスや掛け布団が暑くなれば、夜中に目が覚めてしまう人もいるでしょう。
体の血液循環を促せない
睡眠時に寝返りを打たないと体の一部分にのみ負担が集中してしまい、首こりや肩こりの原因になります。寝返りには体内の血液循環を促して、体のコリを防ぐ効果があるのです。
起床時に体の疲れがとれておらず、慢性的な肩こりや首こりに悩む人は睡眠時に寝返りがうてていない可能性が考えられます。
睡眠の質が悪くなる
睡眠時はマットレスに接している部分に負担がかかるため、寝返りを適度に打つことで体の負担を分散しています。しかし、寝返りがうてなくなると体の負担が一ヶ所に集中してしまうだけでなく、布団の中が暑くなって睡眠の質に影響が出てしまうかもしれません。
夏場に暑さで寝苦しく、目が覚めてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。寝ている途中で目が覚めてしまうと睡眠の質が悪くなり、日中にも眠気を引き起こしてしまう可能性があります。
寝返りしやすい枕の特徴
寝ている間に適切な寝返りをおこなうために、枕の購入を考える人もいるかと思います。
寝返りがしやすい枕の特徴は、以下の4つです。
- ・自分に合った高さの枕を選ぶ
- ・寝心地の良い素材の枕を選ぶ
- ・ほどよい硬さの枕を選ぶ
- ・寝返りを打ちやすいサイズの枕を選ぶ
自分の枕に当てはめて考えてみて、合わなければ交換を検討しましょう。
自分に合った高さの枕を選ぶ
快適な睡眠には枕の高さが重要と聞いたことがある人もいるかと思います。寝返りする場合も枕の高さは重要となり、自分に合っていない枕ではスムーズな寝返りは難しくなるでしょう。
自分に合った枕の高さか調べるときは、枕の上に頭を乗せてみて試し寝をすることがおすすめです。寝ているときに背骨がゆるやかなS字カーブを描く枕を探しましょう。
寝心地の良い素材の枕を選ぶ
枕の素材は人によって好みが分かれるため、自分が寝心地が良いと感じる素材を選びましょう。素材は枕の硬さやお手入れのしやすさにも直結するため、好みのものを選ぶのことがおすすめです。
たとえば、やわらかい枕が好きな人であれば羽毛や低反発ウレタンフォームが選択肢にあがります。一方で、硬い枕が好きな場合はパイプや高反発ウレタンフォームが適しています。
下記の記事では、枕の素材について詳しく解説しているため、自分に合った素材を探しましょう。
ほどよい硬さの枕を選ぶ
枕が硬いと寝返りが打ちやすくなるものの、硬ければいいわけでもありません。枕が硬すぎると頭にフィットせず、頭痛を引き起こす原因にもなります。枕は睡眠時の頭の重さを支える役目もありますが、硬い枕を使っていると首の負担を減らせない場合もあるでしょう。
枕を選ぶときは、実際に頭を乗せてみてフィットする硬さがおすすめです。体への負担を減らせて、心地よい睡眠につながります。
また、起床時に頭痛がある場合は枕の硬さが原因の可能性もあります。下記の記事を参考に、改善する方法を試してみてください。
寝返りを打ちやすいサイズの枕を選ぶ
枕を選ぶときは、実際に頭を乗せてみて寝返りが打てるサイズか確認しましょう。体格に対して小さめの枕を選んでしまうと、せっかく買い替えたのに寝返りが打てない事態につながってしまいます。
枕のサイズが適切か悩んだときは、なるべく大きめで購入しておくと安心です。ベッドのサイズと比較したうえで、適切な大きさの枕を購入しましょう。
寝返りしやすい枕を探すならねむりの相談所に相談しよう
自分に合った寝返りのしやすい枕に悩んだ場合は、ねむりの相談所に相談しましょう。ねむりの相談所には寝具への知識が豊富なスリープマスターが在籍しており、体に合った枕を提案してくれます。
また、寝具以外にも睡眠の知識を幅広く有しているため、寝室の環境からパジャマも含めて寝返りしやすい環境を整えるお手伝いが可能です。自分ひとりでは解決が難しい睡眠の悩みだからこそ、一度相談してみれば解決する可能性が高まります。
【番外編】寝返りしやすいnishikawaの枕
市販の商品で寝返りしやすい枕が見つからない場合は、nishikawaのオーダー枕がおすすめです。オーダー枕は自分の体を測定して作るため、市販品よりも自分に合った高さ、大きさの枕が製作できます。
また、一度作った後に高さが合わないと感じた場合は、何度でも調整が可能です。除菌や消臭のアフターケアもおこなっているため、大切な枕を長く使用できます。
寝返りしやすい枕で質の良い睡眠を手に入れよう
睡眠時に必要な寝返りが打てていないと、肩こりをはじめとした体の不調や睡眠の質が低下する事態につながります。寝返りが打てない原因はさまざまですが、枕の可能性もあるのです。
寝返りが打てない原因が枕の場合は、自分に合った枕への買い替えを検討しましょう。自分に合った大きさや高さの枕にすることで、快適な睡眠が得られる可能性が高まります。
自分ひとりでは解決が難しいと感じたときは、ねむりの相談所も活用して、自分に合った寝返りのしやすい枕を見つけましょう。
【参考】
※1寝返りから見る睡眠