目次
秋の夜長とは
9月から10月の暑い夏が終わった、秋の入り口の時期を一般に「秋の夜長」と呼びます。
「秋の夜長」の定義は諸説あり、使われ始めたのは奈良時代頃や江戸時代頃など色々な説がありますが、かなり昔の話です。
今よりも電気などが普及していなかった時代、暑い夏が終わり、外に出る事が容易になった昔の人々の習慣から、この呼び方が定着するようになりました。
秋の夜長と睡眠
では「秋の夜長」と「睡眠」、どのような関係があるのでしょうか。
秋というと、食べ物、読書、映画、など自由な時間を多く使えるようになるイメージがあります。
なぜかというと、昼間の時間が長かった夏に比べ、日が出ている時間が短くなります。
夕方の5時や6時には日が落ち、早めの夜が訪れることが理由です。
秋の夜長は寝にくい?寝やすい?
秋は暑かった夏から解放され、涼しい風を感じられるようになる季節です。
9月や10月の平均気温はだいたい20℃から25℃程度となり、気温も落ち着くため秋の夜長は、睡眠時間を長くとれる事が多いでしょう。
年によっては、残暑が厳しい年、急に涼しくなってしまう年もありますので、気温の変化には注意するようにしましょう。
夜から朝にかけてはタオルケット1枚では肌寒く感じてしまう事もあるかもしれません。
足元に1枚、掛け布団を出しておくと安心です。
秋の夜長におすすめの生活習慣
夜はなるべく夜更かしを避ける
昼が短く、夜が長い秋の季節ですが、ついつい過ごしやすい気温も手伝って遊びすぎてしまったりする事もあります。
たまにはいいのですが、無理が続いたなと感じたら「5分でも早く寝る」事を意識してみてください。
夜更かししてしまった場合は、休憩時間に15分程度仮眠をとってもいいでしょう。
また、夜更かししてしまった場合は、朝、いつも通りに起きる事をおすすめします。
2度寝してしまいたくなりますが、起床時刻がずれると更に就寝時刻が乱れることにつながります。
なるべく起床のリズムは崩さない必要があります。
外にどんどん出てみる
昼を過ぎると、気温はどんどん下がります。暑くて夏場は外に出たくないと思っていた人でも活動しやすくなるでしょう。
散歩程度でもかまいません。
少し外出する機会を増やしてみましょう。
軽い運動は、体の血行が良くなり、頭もスッキリさせてくれるので、動くことで眠りやすい体を作ってくれます。
夏はなかなかできない運動でしたが、涼しくなってきた秋はぜひ、おすすめしたい生活習慣です。
秋は運動の秋とも言われ、体に必要以上に負担をかけずに運動する事ができる季節です。
隙間時間を見つけて、ゆっくりと外の空気を吸いながら散歩や、軽いジョギングをするのがおすすめです。
秋におすすめの布団
秋が深まると必要になる布団の種類についてご紹介します。
夏に使用していた、冷たく感じるシーツやカバーは取り外し、しまうようにしましょう。
昼間と夜では10度前後、気温差がある日も出てきます。
眠りにつく時間は暑くても、寝ている間に気温はぐんぐん下がります。
つい、窓を開けっ放しにしてしまい、風邪を引いてしまう人が多いのもこの時期です。
気をつけるようにしましょう。
眠る時に着ているパジャマも夏のままでは肌寒く感じます。
布団と同じように、一度、見直すようにしましょう。
夏に使用していた、タオルケットやガーゼケットだけでは寒いと感じる時は毛布の出番です。
毛布の種類
シルク毛布
シルクは保湿性、吸放湿性に優れた天然繊維。それを利用した毛布です。
シルクは皮膚細胞を活性化させるタンパク質から出来ており、美しい光沢となめらかな肌触りが特徴です。
洗濯機で洗えないものが多いので、ウォッシャブル加工のものを選ぶと便利です。
綿ぼこりが少ないため、アレルギーや喘息の方も使える毛布です。
綿毛布
綿を使った毛布です。水に濡れると繊維の強度が増す素材です。そのため家庭での繰り返しの洗濯に耐えられます。
また、繊維の表面が微細ならせん状の構造をしているため、繊維自体が柔らかな性質を持っています。
繊維の長い綿ほどしなやかな天然の撚りを持つため高品質と言われています。
アクリル毛布
天然素材の毛布と比べ、虫食いなどの心配がなく、また、デザイン性のある柄が魅力です。
抗菌消臭などの特性を持たせる事ができ、様々な機能を持っている事が多いでしょう。
秋の夜長、ぐっすりと眠るための準備
布団やパジャマを見直せば、秋も質の良い睡眠を取る事ができるでしょう。
夜中に寒くて目が覚める、布団を掛け直す、などの行為は睡眠のリズムを壊し、寝不足を招くことがあります。体調を崩さないためにも、準備しておくようにしましょう。
他にも、「秋の夜長」という言葉のようについ夜更かしをしてしまう事も考えられます。
ぐっすりと眠りにつくための準備を少しご紹介します。
香りに癒される
部屋の電気を暗くし、スマホなどの液晶画面から発せられるブルーライトの刺激も無くしましょう。
お好きなアロマや、キャンドルを使用し、リラックスするようにしましょう。
それ以外にも、ルームミストや、布団にかける事ができるファブリックミストなどを使用してもいいでしょう。
自分好みの香りを選べば自律神経の切り替えをサポートし、心身をリラックスさせてくれます。
白湯やノンカフェインの飲み物
暑い夏は、冷たいものをたくさん取ったという人もいるでしょう。
冷たいものを取り過ぎると、夏バテではなく秋バテとも呼ばれる症状が出る事もあります。
急に涼しくなった気温に体がついていけなかったり、冷たいものを取り過ぎたことによる内臓の疲れが出てきてしまうのです。
疲れている時、だるい時には体を温める事が重要です。
また眠る前に体を温めることにより、眠気を誘う事もできます。
甘過ぎるものや、味が濃過ぎるものは消化不良を起こしてしまうので、白湯やハーブティー、ホットミルクなど、優しい味付けのものを選びましょう。
秋の夜長と呼ばれる、自分の時間をたくさん持てる季節です。
自分自身の体を見つめ、生活リズムや寝具を見直してみるのはいかがでしょうか?