暑い季節になってくると、寝ているときのマットレスの熱が気になり暑さで起きてしまう人もいるでしょう。掛け布団はタオルケットやキルトケットに変更すれば涼しく過ごせるものの、マットレスはどのように対策を立てればいいのか悩む人も多いです。
この記事では、マットレスが暑い理由や暑いときの対策を6つ解説します。暑さを軽減するマットレスも解説するため、夏を涼しく過ごす方法を理解しましょう。
目次
マットレスが暑い理由
マットレスが暑い理由は、以下の2つです。
- ・通気性が悪い
- ・吸湿性・吸水性がない
素材が原因である場合が多く、新しいマットレスを買うときは注意しましょう。
通気性が悪い
通気性の悪い素材で作られたマットレスは、寝ているときの湿気をマットレス内に溜め込んでしまい暑さを感じる原因になります。寝ているときマットレスに触れている部分が蒸れているため、暑く感じるのです。
通気性の悪いマットレスの素材として、ウレタンフォームがあげられます。ウレタンフォームは体にフィットする寝心地の良さが魅力ですが、購入するときは通気性を上げる対策を考えておくと安心です。
吸湿性・吸水性がない
マットレスに使用している素材に吸湿性や吸水性がない場合も、寝ているときに暑さを感じる理由です。人間は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われており(※1)、吸湿性や吸水性がないマットレスでは吸収できず通気性が悪化してしまいます。
吸湿性や吸水性がないマットレスを使っている場合は、汗を吸収できるシーツや敷きパッドの利用を考えるのがおすすめです。
マットレスが暑いときの対策6つ
ここからは、マットレスが暑いときの対策を6つ解説します。
- ・吸湿性の高いシーツを使う
- ・敷きパッドを利用する
- ・マットレスの直置きを避ける
- ・枕やタオルケットをひんやりアイテムに変える
- ・パジャマを涼しい素材に変える
- ・部屋の空調を整える
取り入れられる方法を選んで、涼しく過ごしましょう。
吸湿性の高いシーツを使う
マットレスの吸湿性が低い場合は、綿やリネンなど吸水性の高いシーツを利用しましょう。綿やリネンは吸湿性が高いうえに、耐久性が高いため頻繁に洗濯しても痛みにくい特徴があります。
夏の暑い時期は汗をかきやすく、シーツをこまめに洗濯したい人は多いかと思います。吸湿性や洗濯への強度を踏まえてシーツを選ぶと、寝心地の良さと衛生面どちらも叶えられるでしょう。
敷きパッドを利用する
シーツを使っていても寝心地が悪い場合は、敷きパッドを利用するのもおすすめです。マットレスの上に吸湿性が高い敷きパッドを敷くことで、汗をしっかり吸収してくれます。
敷きパッドはシーツの有無にかかわらず使用でき、表面の触り心地も製品によって異なります。さらさらとした触り心地の敷きパッドを選べば、暑い時期でもべたべたせず快適です。
マットレスの直置きを避ける
マットレスを床に直接置いている場合は、すのこや除湿シートを利用して直置きを避けましょう。通気性が悪いマットレスを直置きにすれば、さらに湿気が逃げる場所がなく、暑さを感じやすくなります。
すのこや除湿シートをマットレスの下に置くことで、湿気の逃げ道ができマットレスが暑くならずに済みます。
枕やタオルケットをひんやりアイテムに変える
マットレスを涼しい素材に変えるのが難しい場合は、枕やタオルケットをひんやりアイテムに買い替えましょう。枕カバーを接触冷感の素材に変えるだけでも、涼しく過ごせます。
夏場はタオルケットやキルトケットなど薄手の掛け布団も多くあり、冬場の羽毛布団に比べると暑さを防げます。掛け布団も接触冷感のアイテムにすれば、より涼しく過ごせるでしょう。
パジャマを涼しい素材に変える
睡眠時に使用するパジャマを、半袖半ズボンや接触冷感の素材にする方法もあります。パジャマが涼しければ、マットレスが暑くても涼しく過ごせる可能性が高まります。
人によっては、冬場と変わらないパジャマを着ている人もいるでしょう。しかし、夏場は暑いため、長袖長ズボンで眠っては快適には眠れません。なるべく涼しい夏用のパジャマを選ぶと、心地よく眠れます。
部屋の空調を整える
睡眠時に部屋を涼しくしておくと、暑さによる寝苦しさをなるべく避けられます。寝ている間ずっとエアコンをつけておくのは、電気代や体調面への心配から避けたい人もいるでしょう。
タイマー機能を利用し、就寝時間から2時間後にエアコンが止まるように設定すれば、エアコンで寒くなるのを避けつつ、眠りやすくなります。
暑さを軽減するマットレス
暑さを軽減するためにマットレスの買い替えを検討しているなら、以下3つのアイテムがおすすめです。
- ・ファイバーマットレス
- ・ボンネルコイルマットレス
- ・ポケットコイルマットレス
それぞれの特徴を理解して、自分に合ったマットレスを選びましょう。
マットレスの種類 | 特徴 |
ファイバーマットレス | 洗濯できる |
ボンネルコイルマットレス | 通気性が高い |
ポケットコイルマットレス | 寝心地が良い |
ファイバーマットレス
ファイバーマットレスは、ポリエチレン樹脂をチューブ状にして絡み合わせて作られたマットレスです。
空気の通り道が多いため、通気性がよく洗濯できるのが特徴です。通気性が良いことから、カビやダニの発生を抑えられ衛生的に利用できます。
夏場は涼しく眠れますが、通気性の高さから冬場は寒く感じる可能性があります。
ボンネルコイルマットレス
ボンネルコイルマットレスは、複数のコイルをワイヤーでつなげ、一体化させたマットレスです。不織布でコイルが包まれていない分、通気性がよく暑くならずに眠れます。
ポケットコイルと同じコイル式マットレスですが、コイルの数が少ない分安価に購入できる場合が多いです。
ポケットコイルマットレス
ポケットコイルマットレスは、コイルをひとつずつ不織布で包み、マットレス全体に敷き詰められているのが特徴です。通気性はボンネルコイルマットレスに劣りますが、体にかかる圧が分散されやすく心地よい睡眠を得られます。
より高い通気性を持つポケットコイルマットレスを希望する場合は、通気孔がついているタイプを購入しましょう。
夏寝具で悩むときはねむりの相談所を利用しよう
夏の寝具で悩んでいるときは、ねむりの相談所を利用しましょう。ねむりの相談所には、睡眠のプロであるスリープマスターが在籍しています。マットレスや掛け布団などの寝具から、相談者の睡眠環境まで、心地よい睡眠が得られるサポートを行っています。
自身で改善を試みても満足いく結果を得られない人は、ぜひねむりの相談所にご相談ください。
マットレスの暑さ対策をして快適に眠ろう
寝ているときにマットレスの暑さを感じると、休息を取るための睡眠時間が寝苦しいものになってしまいます。マットレスを暑く感じるのには、素材の通気性や吸湿性が大きく関係しています。
マットレスを買い替えずに暑さをしのぐには、接触冷感の素材を利用したり部屋の空調を涼しくしたりするのがおすすめです。それでも改善が難しければ、マットレスの買い替えやねむりの相談所を利用しましょう。
【参考】
※1寝汗とは?ひどい寝汗の原因と対策について徹底解説