寝心地がいいと低反発枕を買ったにもかかわらず、起きたときに首が痛いと感じて困る人は少なくありません。
せっかく買った枕が合わなければ、残念に思う人も多いでしょう。
この記事では、低反発枕を使ったときに首が痛くなる理由や解消法を解説します。
気に入った枕を利用して、心地よい睡眠を手に入れましょう。
目次
低反発枕で首が痛い原因
購入した低反発枕が合わないときは、買い替える前に原因を考えましょう。低反発枕で首が痛くなる原因は下記が主に考えられます。
- ・柔らかすぎる
- ・高さが合っていない
- ・使い方が間違っている
製品が合わない場合は買い替える必要がありますが、買い換えずに使える可能性もあります。どのような原因があるか知っておき、枕を使い続けるか買い替えるか検討するのがおすすめです。
柔らかすぎる
低反発枕を購入する理由に、柔らかくつつまれている感じが好きという意見が多いです。
しかし、柔らかすぎる枕は頭が沈みすぎてしまい、寝返りがしづらくなります。
寝返りは睡眠のなかで重要なため、上手に寝返りがうてないと首や肩の痛みにつながるのがデメリットです。
起きたときのすっきり感が足りないという場合は、手持ちの低反発枕が柔らかすぎて寝返りがうてていない可能性を考えましょう。
高さが合っていない
低反発枕は自分の体に合わせてフィットするのが魅力ですが、寝ているときの高さが合ってなければ意味がありません。
中に入っているウレタン素材の量で反発性が変わるため、高さを確認するときは一度枕に頭を置いて確認してみましょう。
自分に合った高さは、寝たときに首とマットレスが並行になる高さです。
高すぎて頭があがると、寝ているときに苦しくなるため注意しましょう。
使い方が間違っている
利用している低反発枕が波型低反発枕の場合、使い方が間違っている可能性があります。
波型低反発枕には、枕の寝る部分に高さの違いがあります。
使用方法の説明を聞いた経験がない人だと、高い部分を頭頂部に当てがちです。高い部分を頭頂部側にすると、頭が上がり顎が下がります。
使い方を間違えると、寝心地が悪くなり体の痛みにつながるでしょう。
低反発枕で首の痛みを解消する方法
起きたときに首の痛みを感じると、すっきりした目覚めは得られません。
ここでは、低反発枕で首の痛みを解消する方法を3つ解説します。
- 枕のサイズや高さを見直す
- 向きがあっているか確認する
- 購入前に試し寝をしておく
購入後に後悔がないよう、事前にできる対策をしておきましょう。
枕のサイズや高さを見直す
自分にフィットする低反発枕を使っていても、枕のサイズや高さが合っていなければ意味がありません。
場所をとらないために小さいサイズの枕を選ぶ人も多いですが、寝返りをうっても枕から頭が落ちずにいるには少し幅が広い枕が安心です。
枕の高さは購入後には変更しづらいため、手持ちの枕にタオルを巻いてみて自分に合った高さを確認しましょう。
下記ページでは図解でわかりやすく枕の選び方を解説していますので、ぜひご覧ください。
向きがあっているか確認する
波型低反発枕には、高さに違いがあります。枕の使い方を知らない人だと、高い部分が頭頂部側と考えて逆向きに使いがちです。
しかし、波型低反発枕の高い部分は首にあてるのが正解です。
人間の体で一番湾曲しているのは首のため、高い部分を首に当てることで枕が首の湾曲に合いやすくなります。
低反発枕をはじめて使う人は、自分の枕の向きがあっているか確認すると安心です。
購入前に試し寝をしておく
枕は、購入後に使用すると返品できないケースがほとんどです。
購入前に試し寝をしておくと、「高さが合わなかった」という事態を避けられます。
試しても自分に合った高さがわからない人は、睡眠のプロに相談するのもおすすめです。
ねむりの相談所には睡眠のプロが在籍しており、枕だけでなくトータル的な睡眠のアドバイスが受けられます。
新しく枕を購入したいと思ったときは、ぜひ相談してみてください。
首の痛みを解消する低反発枕の選び方
首の痛みを解消するための低反発枕の選び方は下記3つです。
- ・枕のサイズで選ぶ
- ・お手入れのしやすさで選ぶ
- ・反発力の高さで選ぶ
枕の選び方を知って、自分に合った枕を見つけましょう。
枕のサイズで選ぶ
枕のサイズが自分に合わないと、寝返りがうてず睡眠の質が下がります。
体が大きな人は、自分の体に合った大きなサイズの枕を選びましょう。
自分に必要な枕のサイズがわからないときは、いま持っている枕の上で寝返りしてみましょう。
実際に寝返りをうってみて、枕から頭が落ちないサイズの枕が自分に合った枕のサイズです。
お手入れのしやすさで選ぶ
低反発枕の素材であるウレタンフォームは、水洗いできないのがデメリットです。水洗いすると形が崩れ、機能が失われてしまいます。
丸洗いできない低反発枕を選ぶときは、カバーが取り外せるタイプがおすすめです。こまめに洗濯や交換ができるため、衛生面を保てます。
また、防菌・防臭機能が付いた低反発まくらもあるため、選ぶときは選択肢にいれましょう。
反発力の高さで選ぶ
低反発枕は、種類によって反発力が違います。反発力が低い柔らかめの枕は、体にフィットして形状が変わるのがメリットです。
しかし、反発力が低すぎる枕は頭が沈みすぎてしまい寝返りがうちづらくなります。反発力が程よいまくらを選ぶと寝心地の良い枕が見つかるでしょう。
低反発枕が向いている人
低反発枕を使った経験がない人は、自分に合っているのかわからない人も多いでしょう。
低反発枕が向いている人を知っておき、自分に合っているか考えるのがおすすめです。
- ・首や肩の痛みに悩んでいる人
- ・フィット感のある枕が好きな人
- ・仰向けで寝るのが好きな人
また、高反発枕との違いを知りたい方は下記記事もぜひ参考にしてみてください。
首や肩の痛みに悩んでいる人
まくらを変えたいと思う人の多くは、睡眠の悩みだけでなく首や肩の痛みに悩む人が多い傾向にあります。
低反発枕は自分の体にフィットするため、枕の高さや硬さが合わずに起こる首や肩の痛みを軽減できます。
ほどよい反発力がある低反発枕なら、寝返りをうったときも自分に合った高さをキープできるのがメリットです。
起床時に起きる体の痛みが気になる人は、低反発枕を検討しましょう。
フィット感のある枕が好きな人
低反発枕の魅力は、自分の頭を包み込むような柔らかさです。枕が頭にフィットしていると、自然な寝心地が得られ気持ちよく眠れると感じる人が多いでしょう。
仰向け寝や横向き寝と、寝姿勢が変わっても対応できるのは自分の体にフィットする低反発枕ならではのメリットです。
頭をのせたときの反発力が少ない枕が好きな人は、低反発枕がおすすめです。
仰向けで寝るのが好きな人
低反発枕は横向き寝にも対応できる枕ですが、おすすめなのは普段仰向けで寝る人です。
仰向けで寝る人は睡眠時に寝返りをうっている場合が多く、はじめは仰向けで寝ていても横向き寝になっているケースは少なくありません。
どの寝姿勢でも体にフィットしてくれる低反発枕は、仰向けで寝ている人の首の痛みを軽減してくれる可能性が高くなっています。
自分に合った低反発枕で首の痛みを軽減しよう
柔らかな寝心地が魅力の低反発枕は、自分に合ったまくらを選んでいなければ起きたときに首が痛いと感じるケースがあります。
低反発枕には中のウレタンフォームが少ない製品があり、柔らかすぎて寝ているときに頭が沈み込んでしまう場合も少なくありません。
購入時に試し寝ができるのであれば、フィット感や高さが合うか一度試してみることをおすすめします。
自分に合った枕の高さがわからなければ、プロに相談するのも一つの手です。
低反発枕が自分に合っているのかも踏まえて、総合的な睡眠のアドバイスをもらえるでしょう。
首の痛みが軽減できる、自分に合った低反発枕を見つけましょう。