マットレスと枕は、どちらも快適な睡眠には欠かせないものです。
しかし、枕やマットレスを探す際にほかの寝具との相性を気にした経験がない人もいるのではないでしょうか。
新しい枕を購入してもマットレスと合わなければ、眠りにくさを感じてしまう可能性があるのです。
この記事では、マットレスと枕の相性が大切な理由や相性を確認する方法を解説します。
目次
マットレスと枕の相性が大切な理由
マットレスと枕の相性が合わなければ、体の不調が起きたり寝ている間に枕がずれたりする可能性があります。
マットレスと枕の相性が大切な理由を理解しておき、購入時の参考にしましょう。
ここからは、マットレスと枕の相性が大切な理由を解説します。
- ・枕の高さが合わなくなる可能性がある
- ・体の不調につながる可能性がある
- ・寝ている間に枕がずれる可能性がある
- ・寝返りがうちにくくなる
- ・睡眠の質が低下する
枕の高さが合わなくなる可能性がある
マットレスと枕の相性が合わなければ、いままでぴったりだった枕の高さが合わなくなる可能性があります。
たとえば、枕は硬めにもかかわらず、柔らかめのマットレスを使用していると体が沈み込んでしまい、枕が高く感じてしまいます。
ほかにも、マットレスに沈み込む前提で低めの枕を使用している人は、硬めのマットレスと合わせることで思ったよりも体が沈まず、枕の高さが低いままになってしまうでしょう。
体の不調につながる可能性がある
マットレスと枕の相性が合わないと、寝心地の悪さを感じてしまい、体の痛みや不調につながる可能性があります。
寝ているときの理想的な寝姿勢は、立っているときと同じ状態を保てることです。
しかし、相性の合わないマットレスと枕を使用している場合、枕の高さが合わず理想的な寝姿勢を保ちにくくなります。
ほかにも、枕とマットレスの相性が合わなければ体が必要以上に沈み込んでしまい、腰痛や首こりなどにつながります。
また、マットレスと枕の相性が合わないと枕の高さが変わってしまい、肩こりを引き起こす原因にもなるでしょう。
寝ている間に枕がずれる可能性がある
マットレスと枕の素材が合わなければ、寝ている間に枕がずれてしまう可能性があります。
人は寝ている間に何度も寝返りをうっており、そのタイミングで枕が動けば、徐々にずれてしまうのです。
枕がずれてしまえば頭がマットレスに落ちてしまい、肩や首に負担がかかります。
その結果、体の不調を引き起こしたりいびきにつながったりする可能性があります。
寝返りがうちにくくなる
マットレスと枕の相性が合わないと、良質な睡眠に必要と言われる寝返りがうまくうてない可能性があります。
寝返りは睡眠中に20〜30回必要と言われており、枕やマットレスはその動作をサポートする効果があるのです。(※1)
睡眠中に寝返りがうてないと体の一部分にのみ負担がかかってしまい、痛みを引き起こしかねません。
寝返りをうたない状況は血行不良を引き起こす可能性もあり、体のコリの原因になります。
睡眠の質が低下する
マットレスと枕の相性が合わなければ、寝返りがうちにくくなりぐっすり眠れず、睡眠の質が低下する可能性があります。
睡眠の質が低下すればすっきり目覚められず、起床時の倦怠感や日中の眠気につながる可能性があるのです。
慢性的な睡眠不足が続けば、仕事中の集中力低下を引き起こすかもしれません。
日々の生活に支障が出てしまい、悩みが増えてしまうでしょう。
やわらかいマットレスと高めの枕は相性が悪い
マットレスと枕の相性のなかでも、やわらかいマットレスと高めの枕は相性が悪い傾向があります。
やわらかいマットレスは体重で体が沈み込むため、高めの枕を使用していると頭が高く上がりすぎてしまいます。
その状況で睡眠につけば、顎が下に下がり気道が狭まった状況になります。呼吸のしにくさから、いびきが発生する場合もあるでしょう。
やわらかいマットレスに枕を合わせるなら枕自体もやわらかいものを選ぶか、低めの枕を購入しましょう。
マットレスと枕の相性があっているか確認する方法
マットレスと枕の相性が気になるものの、何を基準に合っているのか判断すれば良いかがわからない人もいるのではないでしょうか。
ここからは、マットレスと枕の相性を確認する方法を解説します。
実際に試してみて、現在の寝具を買い替える必要があるのかを判断しましょう。
- ・枕に頭を乗せたときに正しい寝姿勢になっているか
- ・寝返りがうちやすいか
- ・寝具の使用期間が長くないか
枕に頭を乗せたときに正しい寝姿勢になっているか
マットレスと枕の相性を確認する際は、実際に寝転がって枕に頭を乗せてみましょう。
このときに、横からみて正しい寝姿勢になっていれば、マットレスと枕の相性は問題ありません。
自分では横から見られないため、家族や友人に確認してもらうか、カメラのタイマー機能で撮影しましょう。
頭が上がりすぎている、下がりすぎているなど気になる部分があれば、枕の買い替えを検討することがおすすめです。
寝返りがうちやすいか
実際にマットレスに寝転がり枕に頭を乗せたら、寝返りをうって確認する方法もあります。マットレスと枕には寝返りをサポートする効果があり、寝返りがうちにくいのであれば、相性が合わない可能性が考えられるでしょう。
なお、寝返りがしにくい場合は枕とマットレスの両方を買い替えるのではなく、どちらか片方を交換するだけでも改善する可能性があります。
まずは片方を買い替えてみて、改善が見られなければもうひとつを買い替えるのもおすすめです。
寝具の使用期間が長くないか
もともとは相性の良いマットレスと枕でも、長年使用することでへたってしまい、相性が悪くなっている可能性があります。
一般的には、マットレスの使用期間は5〜10年、枕は1〜3年と言われています。
この期間を過ぎて使用している場合は、買い替えたほうが良い可能性もあるでしょう。
なお、枕の寿命は中材によっても大きく変わり、硬めの素材ほど長持ちする傾向があります。枕の中材に悩む際は下記の記事でも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

寝具と枕の相性を考えるなら同じメーカーで購入するのもおすすめ
寝具と枕の相性を考えるなら、同じメーカーで購入することがおすすめです。
寝具メーカーの多くはセット売りをおこなっており、そのなかから選ぶことで相性の悪い寝具を購入する心配を減らせます。
ほかにも、セット売りは寝具一式を買い替えられるため、次の買い替えのタイミングを把握しやすいといった点もメリットです。
また、セット売りではなくても同じメーカーであれば、販売員に確認することで相性の良し悪しを確認して購入できる可能性があります。
もし現在使用している寝具に合わせて同じメーカーで購入する際は、販売員に型番を伝えて相性について確認してみましょう。
マットレスと枕の相性に悩んだらねむりの相談所の利用を考えよう
マットレスと枕の相性に悩んだら、ねむりの相談所に在籍するスリープマスターに相談しましょう。
ねむりの相談所には睡眠の知識が豊富なスリープマスターが在籍しており、寝具の相性について相談できます。
自分が使用している寝具の特徴をまとめておくことで、改善するべきポイントのアドバイスをもらえる可能性があります。
買い替える場合でも、適切な製品の提案を受けられ、納得のうえ購入が可能です。
ほかにも、睡眠環境全般へのアドバイスを受けられ、快適な睡眠を得られるでしょう。
相性のいいマットレスと枕で快適な睡眠につなげよう
マットレスと枕は別々の寝具ですが、相性の良し悪しで睡眠の質は大きく変わります。
相性の合わないマットレスと枕を使用していれば、寝返りはうちにくくなり、体の不調を引き起こす可能性があります。
マットレスと枕の相性に悩む際はスリープマスターへの相談も検討しましょう。
スリープマスターに相談することで自分に合った適切な寝具についてアドバイスをもらい、睡眠の質を高める製品を購入できるでしょう。
【参考】
※1 寝返りからみる睡眠