
寒い季節になると、掛け布団に毛布を重ねて使う方は多いのではないでしょうか。しかし、「毛布は掛け布団の上と下、どちらに重ねるのが正しいのか」と迷う方も少なくありません。実は、掛け布団と毛布の順番は素材の組み合わせによって最適な重ね方が異なります。
ただ、順番を間違えてしまうと、寝具本来の保温性を十分に発揮できないといった事態になりかねません。
そのため、掛け布団と毛布をより暖かく快適に使いたい場合には、素材ごとの特性に合った重ね方を理解しておくことが重要です。
本記事では、掛け布団と毛布の順番について解説します。

掛け布団と毛布の順番は素材によって変わる

掛け布団と毛布の重ね方は、「毛布が上」「毛布が下」のどちらか一方が正解というわけではなく、使っている掛け布団と毛布の素材によって最適な順番が変わります。素材の特性を活かした重ね方をすることで、同じ寝具でもより暖かく快適に眠れるようになるでしょう。
ここでは、素材の組み合わせごとの重ね方について解説します。
- ・羽毛布団×天然素材の毛布|肌触りや吸湿性を考えて内側に使う方法もある
- ・羽毛布団×化学繊維の毛布|掛け布団の上に重ねて暖かさを逃がしにくくする
- ・綿布団×毛布|毛布を身体側に重ねて暖かさを補う
①羽毛布団×天然素材の毛布|肌触りや吸湿性を考えて内側に使う方法もある
ウールやカシミヤ、綿などの天然素材の毛布は吸湿性に優れているため、身体と羽毛布団の間に重ねて使う方法もあります。天然素材の毛布を内側にすることで、寝汗を吸収しながら適度な温度を保ちやすくなります。
天然素材の毛布は肌触りが柔らかいものが多いため、身体に直接触れる位置で使うことで快適さも向上するでしょう。
この組み合わせは、羽毛布団の暖かさを活かしつつ、寝汗による蒸れを軽減したい方に適しています。
②羽毛布団×化学繊維の毛布|掛け布団の上に重ねて暖かさを逃がしにくくする
アクリルやポリエステルなどの化学繊維の毛布は、吸湿性が低いため身体の下に敷くと蒸れやすくなる傾向があります。そのため、化学繊維の毛布は羽毛布団の上に重ねて使うのがおすすめです。
羽毛布団の上に化学繊維の毛布をかけることで、羽毛布団から逃げようとする暖かい空気をフタのように閉じ込め、保温性を高められます。
ただし、毛足の長い重い毛布を上に重ねると羽毛布団がつぶれてしまい、かえって保温性が下がるおそれがあります。羽毛布団の上に重ねる毛布は、できるだけ軽いものを選びましょう。
③綿布団×毛布|毛布を身体側に重ねて暖かさを補う
綿やポリエステルなどの羽毛以外の素材を使った掛け布団の場合は、毛布を身体と掛け布団の間に重ねる方法が適しています。綿布団は羽毛布団に比べて保温性がやや低いため、毛布を内側に重ねることで暖かさを補えます。
また、毛布が身体に直接触れることで、毛布自体の保温効果を実感しやすくなるでしょう。
この組み合わせの場合は、毛布の素材が天然素材・化学繊維のどちらでも、身体側に重ねるのが基本です。
羽毛布団の場合は毛布を上にかけるとよい?

「羽毛布団の場合は毛布を上にかけたほうがよい」という情報を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。これは、羽毛布団の構造と暖かさの仕組みに関係しています。
ここでは、羽毛布団と毛布の関係について解説します。
- ・羽毛布団は身体から伝わる熱を利用して暖かさを保つ
- ・毛布を上に重ねることで暖かい空気を逃がしにくくする
①羽毛布団は身体から伝わる熱を利用して暖かさを保つ
羽毛布団は、身体から発せられる熱を吸収してふくらみ、内部にたっぷりの空気を含むことで暖かさを保つ仕組みになっています。羽毛布団と身体の間に毛布を挟んでしまうと、身体の熱が羽毛に伝わりにくくなり、羽毛布団本来の保温性が発揮されにくくなります。
とくに、化学繊維の毛布は熱を通しにくい性質があるため、羽毛布団の内側に入れると羽毛が十分にふくらまず、暖かさが物足りなく感じる場合があるでしょう。
このような性質から、羽毛布団を使う場合は、身体の上に直接羽毛布団をかけることが基本です。
②毛布を上に重ねることで暖かい空気を逃がしにくくする
羽毛布団の上から毛布をかけると、羽毛布団の表面から逃げようとする暖かい空気を毛布が遮断し、布団内の温度をより長く保てるようになります。とくに、化学繊維の毛布は放熱を抑える効果が高いため、羽毛布団の上にかけるフタの役割として適しています。
このような使い方をすることで、同じ寝具でもより暖かく眠りやすくなり、寒い夜でも快適な睡眠環境を維持しやすくなるでしょう。ただし、毛布が重すぎると羽毛がつぶれてしまうため、軽量なものを選ぶことが大切です。
掛け布団と組み合わせる毛布は素材にも注目しよう

毛布にはさまざまな素材があり、それぞれ保温性や吸湿性、肌触りなどの特性が異なります。掛け布団との組み合わせを考える際には、毛布の素材にも注目して選ぶことが大切です。
ここでは、代表的な毛布の素材について解説します。
- ・ウール|吸湿性・放湿性に優れている
- ・綿|吸湿性があり肌触りもやさしい
- ・アクリル|保温性が高く暖かさを感じやすい
- ・ポリエステル|軽量で扱いやすい商品が多い
①ウール|吸湿性・放湿性に優れている
ウール(羊毛)は汗を吸収して外部に発散する性質があるため、蒸れにくく布団内の湿度を適切に保ちやすい素材です。
保温性も高いため、羽毛布団の内側に重ねると暖かさと快適さを両立しやすくなります。寝汗が気になる方や蒸れにくさを重視する方に適しています。
②綿|吸湿性があり肌触りもやさしい
綿(コットン)は吸湿性があり、肌触りが柔らかい天然素材です。敏感肌の方や子供でも安心して使えます。薄手で軽いものが多く、羽毛布団の内側に重ねてもふくらみを妨げにくい点もメリットです。
保温性はウールよりやや控えめであるため、春や秋の季節の変わり目にも使いやすい素材です。
③アクリル|保温性が高く暖かさを感じやすい
アクリルはウールに似た風合いを持つ化学繊維であり、保温性が高く暖かさを感じやすい素材です。ただし、吸湿性が低いため身体に直接触れる位置で使うと蒸れやすい傾向があり、羽毛布団の上に重ねて使うのがおすすめです。
重い製品は羽毛がつぶれる原因になるため、軽量なものを選びましょう。
④ポリエステル|軽量で扱いやすい商品が多い
ポリエステルは軽量で扱いやすく、速乾性にも優れているため、こまめに洗濯して清潔に保ちたい方に適した化学繊維です。アクリルと同様に吸湿性が低いため、羽毛布団の上に重ねて使う方法が適しています。
価格も手頃な製品が多く、複数枚用意して気温に応じて使い分ける方法もおすすめです。
掛け布団と毛布を暖かく使うためのポイント

掛け布団と毛布は、順番を正しく重ねるだけでなく、日常的な使い方にも気を配ることで暖かさが大きく変わります。順番が合っていても、組み合わせや枚数、お手入れの状況によっては本来の保温性を発揮しきれない場合があるでしょう。
ポイントをおさえておくことで、同じ寝具でもより暖かく快適に眠りやすくなります。
ここでは、掛け布団と毛布を暖かく使うためのポイントについて解説します。
①気温に合わせて組み合わせを調整する
寝具は、同じ組み合わせを冬の間ずっと使い続けるのではなく、気温の変化に応じて柔軟に調整することが大切です。寒さが厳しい真冬は毛布を追加し、少し暖かくなってきたら毛布を1枚減らすなど、こまめに調整しましょう。
気温に合わせて組み合わせを調整することで、布団内の温度が適切に保たれ、暑すぎず寒すぎない快適な状態で眠れます。
②毛布を重ねすぎない
寒いからといって毛布を何枚も重ねると、重さで寝返りがしにくくなり、睡眠の質が低下するおそれがあります。寝返りが打ちにくくなると、体の特定の部位に負担がかかり続け、朝起きたときの痛みやこわばりの原因にもなりかねません。
毛布は1〜2枚を目安にし、重さよりも素材の組み合わせで暖かさを確保するほうが、快適な睡眠につながります。
③定期的にお手入れする
毛布や掛け布団は、使い続けるうちに汗や皮脂、ホコリが蓄積され、保温性や肌触りが低下していきます。定期的にお手入れをすることで、素材本来のふくらみや暖かさを維持しやすくなります。
羽毛布団は天日干しよりも風通しの良い場所での陰干しが適しており、毛布は素材に応じた洗濯方法でお手入れすることが大切です。
定期的なお手入れを習慣にすることで、寝具の清潔さと機能性を長く保ち、暖かく快適な睡眠環境を維持できます。
掛け布団や毛布選びに迷ったらスリープマスターに相談しよう

掛け布団と毛布の組み合わせに迷っている方や、自分の寝具に合った使い方を知りたい方には、nishikawaが運営する「ねむりの相談所」への来店予約がおすすめです。
ねむりの相談所には、眠りのプロであるスリープマスターが在籍しています。「今使っている羽毛布団にはどんな毛布が合うか」や「毛布を上下どちらにかけるのが良いか」などの疑問に対して、手持ちの寝具の素材や生活環境を踏まえたアドバイスを受けられます。
また、毛布や掛け布団の買い替えを検討している方には、素材の肌触りや暖かさを実際に確認しながら選べる点もメリットです。掛け布団や毛布選びに迷っている方は、ぜひねむりの相談所に来店予約をしてみてください。
掛け布団と毛布は素材に合わせて順番を調整しよう

掛け布団と毛布の最適な順番は素材の組み合わせによって異なります。羽毛布団と天然素材の毛布は内側に重ねる方法もあり、羽毛布団と化学繊維の毛布は上に重ねることで暖かさを逃がしにくくなります。
毛布の素材もウール、綿、アクリル、ポリエステルでそれぞれ特性が異なるため、掛け布団との相性を考えて選ぶことが大切です。
素材に合った正しい順番で寝具を重ね、暖かく快適な睡眠を手に入れてください。






