「たくさん眠ったにもかかわらず、起きたら頭痛がする」というときはありませんか?
その頭痛は、寝すぎが原因かもしれません。
睡眠時間をたくさんとるのは、翌朝の調子もよくなってスッキリ目覚める方法のひとつです。
しかし、身体が必要としている以上に寝てしまうのは、自分でも気づかないうちにストレスを溜めていることが原因の可能性も。
この記事では、寝すぎてしまう原因や寝すぎの予防策をご紹介します。
目次
寝すぎって具体的にどれくらい?
寝過ぎといわれる睡眠時間は、その人の生活スタイルや体質、年齢によってさまざま。
睡眠時間は長ければいいというわけではなく、自分にあった睡眠時間をとることが大切です。
日本人の平均的な睡眠時間は、6〜8時間といわれています。
この時間を基準にして、自分の睡眠時間が長いのか短いのか考えてみましょう。
休日になると普段の足りない睡眠時間を取り返そうと、「寝溜め」する人がいますが、体内時計が狂ってしまい、睡眠の質が悪くなる可能性がありおすすめできません。
お休みの日にたくさん寝たい場合は、普段の睡眠時間より2時間程度多い睡眠時間にとどめましょう。
寝すぎは頭痛の原因になり得る!
たくさん眠った翌日は、頭がスッキリして気持ちのいい日もあれば、頭痛が起きる日もあります。
身体が必要としている以上に睡眠をとったことで、寝すぎが原因の頭痛が起きているのかもしれません。
寝すぎによる頭痛の原因ははっきりしていませんが、姿勢が悪い状態で長時間寝てしまい身体に負担がかかっていたり、長い熟睡モードから起きることで血液が勢いよく流れ、その反動でズキズキとした頭痛が生じたりしていると考えられています。
寝すぎの原因は?
寝すぎてしまう原因は、普段の生活環境や睡眠環境が大きく関係しています。
日常的に寝過ぎてしまうことが多い人は、睡眠の質が悪く疲れがしっかり取れていない可能性も。
普段の睡眠環境を見直して、寝すぎの原因を探すことが大切です。
ストレスが多い
ストレスが強い生活をしている人は、自律神経のバランスが乱れやすいといわれています。
自律神経のバランスが乱れると、睡眠の質が下がってしまい本人はしっかり眠っているつもりでも、効率的に疲れが取れていない可能性も。
「ストレスは溜まっていない」と考えていても、気づかぬうちにストレスが溜まっていて、無意識にたくさん寝るという行動に繋がっているのかもしれません。
睡眠の質が悪い
長時間眠っても身体の疲れが取れないときは、睡眠の質が悪い可能性があります。
仕事や学校がある日の睡眠時間が短く、睡眠時間自体が足りていないのかもしれません。
休日の睡眠時間が、普段に比べて2時間以上長くなっている場合は、普段の睡眠時間に注意しましょう。
疲れが溜まっている
疲れがたくさん溜まってしまい、普段の睡眠時間で疲れが回復していない可能性もあります。
寝ても疲れが取れず、だるさを感じることで「まだ寝足りない」と感じて寝過ぎてしまうと考えられます。
普段から疲れを溜めすぎないように、注意が必要です。
元々の睡眠時間が長い
人によっては、元々睡眠時間が長いロングスリーパーの可能性もあります。
ロングスリーパーは遺伝が関係しているといわれ、一般的には毎日9時間睡眠をとっても睡眠不足になる人をロングスリーパーといいますが、明確な定義はありません。
ロングスリーパーの人は、十分な睡眠時間を確保すれば、日中の活動には支障が出ないのが特徴です。
幼少期より毎日たくさん寝ている人は、本人が気づいていないだけでロングスリーパーだったのかもしれません。
季節が影響している可能性も
季節と睡眠の関係はさまざまな研究がされていますが、完全には解明されていません。
しかし、多くの人は夏に比べて冬の睡眠時間の方が長くなるとわかってきています。
冬は日の出の時間が遅くなり、日の光で体内時計がリセットされるタイミングが遅くなることが原因のひとつと考えられているようです。
季節の変わり目は体調を崩す人も多く、刺激が多いタイミングです。
睡眠にも、そういった季節が影響している可能性があります。
寝過ぎによる頭痛の予防策を紹介!
寝すぎによる頭痛を予防する方法をご紹介します。
日々の生活で少しずつ意識することで、快適な生活を過ごせるでしょう。
ストレス解消を意識する
日々溜まるストレスは、本人が思っている以上に睡眠の質に影響します。
イライラしたり悩みがあるときは、意識的にストレス解消を心がけましょう。
ストレス解消の方法は、音楽を聴いたりスポーツをしたりと人それぞれ。
自分がどんなことをすればスッキリするのか知っておくことが、ストレスを溜めない近道です。
何をすればストレス解消になるかわからない人は、睡眠時にヒーリング系の音楽を取り入れてみてもいいでしょう。
生活リズムを整える
生活リズムを整えるのも、寝過ぎを防ぐ方法です。
1日3食毎日決まった時間に食べたり、入浴方法を見直してみましょう。
朝食を食べない人は多いですが、体内時計をリセットするという点で朝食は重要なポイントです。
少しでも食べると、生活リズムの改善に繋がります。
寝る直前に入浴するという方も、多いのではないでしょうか?
入浴してから2時間程度時間が経つと、体温が下がり眠気を感じやすくなります。
入眠したい時間を逆算して入浴すると、眠りやすくなるでしょう。
適度な昼寝は寝すぎ予防にもお勧め
どうしても普段の睡眠時間が増やせない場合は、日中の昼寝で睡眠時間を補う方法もあります。
寝過ぎてしまうと夜の睡眠に支障が出るため、睡眠時間は15〜30分以内を意識し15時より前の時間にとるようにしましょう。
昼寝で寝過ぎてしまっても、頭痛の原因になり得ます。
アラームをかけるようにして、寝すぎには注意しましょう。
就寝前に暖かいドリンクを飲む
就寝前に、温かいドリンクを飲むのも寝すぎの予防におすすめです。
「寝る前にホットミルクを飲むとよく眠れる」と、聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
身体が温まると心が落ち着き、良質な睡眠に繋がります。
寝る前に飲み物を飲むときは、アルコールやカフェインの入った飲み物は避けることが大切です。
睡眠の質が悪くなり、寝すぎてしまう危険性があります。
睡眠環境を整える
普段の生活に気をつけても寝過ぎてしまう場合は、睡眠の環境が合っていない可能性があります。
部屋の温度が適切でなかったり、入眠の前にパソコンやスマホの光を浴びて寝つきが悪くなっているのかもしれません。
寝る1時間前にはスマホに触らず、柔らかな間接照明を使った光の中で過ごせば、リラックスして入眠しやすくなります。
マットレスや枕といった、寝具も見直してみましょう。
寝返りが上手く打てなかったり枕が身体に合っていないと、睡眠の質が下がります。
自分に合う寝具がわからないときは、プロへの相談もおすすめです。
客観的な目線と身体の形を考慮して、寝具のアドバイスがもらえるでしょう。
寝すぎによる頭痛は不調のサイン!できることから予防しよう
休みの日にたくさん睡眠をとったのに、起きたときに頭痛がする場合は、寝すぎで頭痛が起きているのかもしれません。
寝すぎによる頭痛は、自分では気づいていないストレスや生活リズムが乱れているサインです。
こまめにストレス解消したり、朝食を食べてみたりとできることから生活を見直してみてください。
身体の不調を見逃さず、快適な寝起きを迎えましょう。