昨晩たっぷり寝たのに、「どうしても眠気が取れない」だるい日もあるでしょう。
身体のだるさを感じる日の多くは、雨が降っていたり天候の変化が激しい日だったりします。
なかなか取れない困った眠気、実は「天気」が原因の可能性もあるでしょう。
梅雨以外にも、ゲリラ豪雨や台風で激しい天候の乱れも増えています。
この記事では、天気や気圧による眠気が起きやすい人やその対策についてご紹介します。
天気や気圧に左右されない過ごし方を知って、低気圧による体調不良に対策しておきましょう。
目次
梅雨の時期や雨の日が妙に眠いのは低気圧が影響している?
雨の日に私たちの体調に影響を及ぼす原因は、「気圧」といわれています。
人間の身体は、交感神経と副交感神経が入れ替わることで自律神経をコントロールしており、身体をいい状態に保っています。
交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキのイメージです。
睡眠前に副交感神経が高まっていると、質の良い睡眠がとれると聞いた人もいるでしょう。
低気圧は副交感神経を高めて、身体を休息モードにしています。
低気圧は多くの水蒸気を含んでおり、気圧が低くなると湿度が高くなるため雨が降ります。
天気が悪い日や雨の日に起こる眠気は、気圧の影響で副交感神経が高まっているのが原因です。
しっかり寝た翌日にも、眠気が起きやすいのは人間の身体の作りが影響しています。
低気圧で眠気の影響を感じやすい人とは?
低気圧で眠気の影響を感じやすい人は、どんな特徴があるのでしょうか。
当てはまる部分が多ければ、低気圧の影響を感じやすい人の可能性があります。
- ・雨が降る前、頭痛やめまい、眠気を感じる
- ・雨の日や雪の日に落ち込みがでやすい
- ・ストレスを感じやすくHSP気質なところがある
- ・季節の変わり目の、気候が安定しない時期にもパフォーマンスが落ちる
これらの症状は、低気圧の影響を感じやすい人の特徴です。
刺激に敏感なため、天候や気圧の変化にも敏感になるでしょう。
自律神経が乱れていると、身体の浮遊感やめまいを感じ、前日によく寝ていても体調不良がでやすくなります。
低気圧の影響を感じないための6つの対応策
社会生活をする上では、雨の日でも行動しなければいけません。
普段の生活の中でも、自律神経を高める方法があります。
簡単な習慣ばかりのため、できることからひとつずつ行ってみましょう。
- ・日記をつけて体調と気圧の関係を把握する
- ・深呼吸する
- ・入浴など身体を温める
- ・軽いストレッチや運動をする
- ・生活サイクルの改善
- ・リラックスして過ごす時間を作る
日記をつけて体調と気圧の関係を把握する
普段から日記をつけて、体調と気圧の関係を把握しましょう。
自身の体調不良を感じていても、気圧との関係がわからなければ事前に準備できません。
気圧が下がる日は、アプリで確認も可能です。
自身の体調不良が起きる日と気圧が下がる日が重なっていれば、気圧で体調不良を起こしやすい体質かもしれません。
気圧と自身の体調の関係を把握して、体調不良を起こしそうな日は無理をしないのがおすすめです。
深呼吸する
気圧が下がる日は、意識的に深呼吸を行いましょう。
低気圧の日は上昇気流の関係で、空気中の酸素濃度が薄くなります。
体内の酸素も少なくなるのは、眠気や身体の不調が起きる原因です。
意識的に深呼吸して、体内に酸素を取り入れましょう。
身体や脳に行き渡る酸素を増やせば、体調不良を軽減できます。
入浴など身体を温める
普段忙しいと、湯船にゆっくり浸かる時間は取れないこともあるでしょう。
梅雨に入ると、湿度も上がりムシムシして「熱い湯船に入りたくない」とシャワーだけで済ませる方も増えてきます。
自律神経を高めるためにも冬場だけでなく、夏場も湯船に入る習慣を作るのがおすすめです。
入浴には副交感神経を優位にして、睡眠の質を高める効果があります。
身体があたたまると血行もよくなり、自律神経の乱れで悪くなっている血流にも効果的です。
お湯の温度も重要です。体を温める目的があるとはいえ、熱すぎる温度は逆効果になります。
冬場は40度で夏場は38度の、汗をかいて心地よいと感じる温度が最適です。
半身浴が好きな方もいますが、自律神経を高めるためには湯船に入るとき肩までしっかりつかりましょう。
首や肩の血行もよくなり、首こりや肩こりに悩んでいる方にもおすすめです。
日々の積み重ねで、自律神経が整った気圧の変化に強い身体につながります。
軽いストレッチや運動をする
血行をよくすると、眠気やだるさの解消につながります。
休みの日の散歩や、ヨガやピラティスの軽い運動がおすすめです。
ヨガやピラティスは、「身体が柔らかくないとできない」「素人には難しい」と思われがちですが、自宅でできる運動になります。
ヨガで行う腹式呼吸は、副交感神経を整える効果があります。
リラックス効果に加え、ストレッチでこり固まった筋肉をほぐせるでしょう。
「運動する時間が取れない」方には、デスクでできるストレッチをおすすめします。
デスクワークで固まりがちな、首まわりや肩まわりを重点的にほぐしましょう。
首こりや肩こりは、血行が悪くなり身体が冷え、筋肉が固まり起こっています。
筋肉の緊張状態をほぐせば、副交感神経に切り替わりやすくなります。
現代人の生活は、パソコンやスマホで前屈みになりがちです。
適度に休憩をはさんで楽しむと、健康的に続けられます。
生活サイクルの改善
乱れた生活サイクルも、不調の原因になります。
休みの日の遅い就寝時間や夜勤も、昼夜逆転の原因です。
食事は1日3食しっかりとり、健康的な生活を意識しましょう。
外食やインスタントは手軽に食事を取れますが、栄養バランスが偏りがちです。
普段の食事では不足しやすい、ビタミンやミネラルが取れる食事をとりましょう。
外食よりコスパよく栄養価の高い食事を取るには、自炊もおすすめです。
慣れるまで難しく感じますが、趣味になれば休みの日に起きて行動する理由にもなり、生活スタイルの改善につながります。
慢性的な睡眠不足や、栄養の偏った食事は自律神経が乱れる原因です。
夜更かししがちな休みの前日も、規則正しい生活を続けましょう。
リラックスして過ごす時間を作る
リラックスして過ごす時間を作るのも、低気圧に左右されない対応策です。
日々の生活はストレスが多く、疲れが溜まる人も多いでしょう。
休みの日には仕事を忘れ、好きな音楽を聞いたり読書をしたり、ストレス発散して過ごすのがおすすめです。
日々溜まるストレスを減らしておけば、低気圧で不調に左右される可能性は減るでしょう。
雨の日・梅雨に眠い原因を知って対策をとりましょう
梅雨の時期は雨も多く、眠くて身体が重だるい日が増えてきます。
しかし、低気圧の影響とはいっても毎日寝ているわけにもいきません。
この記事で紹介した、自律神経の高め方は普段の生活に取り入れやすい方法です。
入浴時は湯船につかる、出勤時に一駅分歩いてみるなど、思い立ったことからはじめてみてはいかがでしょうか。
最初は生活リズムの変化に慣れず、違和感を感じるかもしれません。
しかし、習慣になってしまえば意外と楽しめます。
ぜひ継続してみて、低気圧に左右されない身体作りを目指してみてください。
また、睡眠に悩みがあれば、ねむりの相談所への相談もおすすめです。
ねむりの相談所には、睡眠環境への幅広い知識を持った「スリープマスター」が在籍しています。
ねむりの相談所では、実際の睡眠状況を計測した上でトータル的なアドバイスが可能です。
自分だけで悩まず、ぜひ一度ご相談ください。