朝起きたときに頭痛を感じると、枕の硬さが原因ではないかと不安になる人もいるのではないでしょうか。
硬い枕には頭痛が起きやすい以外にも、デメリットがいくつかあります。しかし対策を立てることで、硬い枕でも快適に眠れる可能性があるのです。
この記事では、枕の硬さと頭痛の関係性や硬い枕を購入するときのポイントを解説します。
自分に合った枕を見つけて、起きたときの頭痛を軽減させましょう。
目次
枕が硬いと頭痛が起きやすい?
朝起きたときに頭痛が起きる原因は、枕の硬さにあるかもしれません。硬い枕は頭を支えてくれる感覚がありますが、頭の形に枕がフィットしません。首で頭の重さを支えてしまい、首の筋肉が緊張して血流が悪くなり頭痛を引き起こしているのかもしれません(※1)
ほかに、枕の高さが頭痛の原因になっている可能性があります。硬い素材でできた枕でも、高さが自分に合っていれば硬さが気にならない場合があるのです。枕の高さは高すぎても低過ぎても良くないため、自分に合った高さの枕を使いましょう。
頭痛が枕の原因である可能性について詳しく知りたい人は、下記の記事がおすすめです。
硬い枕のデメリット
硬い枕には、頭痛を引き起こす可能性以外にも以下の3つのデメリットがあります。
- ・後頭部が圧迫されて緊張状態になる
- ・素材がゴロゴロして寝付けない
- ・頭痛・肩こり
硬い枕を購入するか悩んだときは、デメリットを理解した上で、納得して購入しましょう。
後頭部が圧迫されて緊張状態になる
硬い枕によって頭痛が引き起こされるのは、枕が頭の形にフィットしないことで後頭部が圧迫されるからです。
柔らかい枕であれば、頭を乗せたときに枕の形が頭に合わせて変化するため、後頭部に圧迫感を与えることはありません。しかし、硬い枕は形が変わりにくいため、なかなか頭にフィットしないこともあります。
頭の重量が分散されず枕に当たっている部分に集中するため、心地よい睡眠からは遠ざかってしまうのです。
素材がゴロゴロして寝付けない
硬い枕の素材は、パイプやあずきのようにゴロゴロしやすい素材が多いです。素材自体が頭の形にフィットするわけではないため、寝返りのたびにゴロゴロした感触が気になる可能性があります。
一方で、柔らかい枕の素材は低反発ウレタンフォームや羽毛など、素材自体が頭にフィットするものが多くなっています。今まで柔らかい素材の枕を使っていた人だと、硬い枕の素材を使ったときに慣れなくて寝付けないかもしれません。
頭痛・肩こり
硬い枕を利用すると、枕が頭の形にフィットせず、頭の重さを首で支えることになります。
成人の頭は体重の約10%あると言われており、首だけで重さを支えると筋肉の緊張状態が続いてしまうのです。(※2)
筋肉の緊張状態が続くとその部分の血流が悪くなり、肩こりが起きやすくなります。筋肉の過度な緊張と血流不足は頭痛の原因ともなるため、硬い枕によって体の不調を引き起こしている可能性があります。(※3)
硬すぎる枕の対策
ここからは、硬すぎる枕の対策を3つ解説します。
- ・枕にタオルを巻きつける
- ・中材を抜いてみる
- ・枕を買い替える
さまざまな方法を試してみて、自分に合った対策を見つけましょう。
枕にタオルを巻きつける
枕が硬い場合は、表面にタオルを巻きつけて寝る方法があります。枕が頭の形に合わせてフィットしなくてもタオルがあるため、首への負担軽減が見込めます。
枕にタオルを巻きつけるときは、高さを大きく変えないよう注意しましょう。タオルを巻き過ぎて高さに大きな変化が出ると、自分に合った高さよりも高くなってしまい寝心地の悪さにつながる可能性があります。
寝る前に試してみて、心地よい高さか確認しておくと安心です。
中材を抜いてみる
枕が硬い理由には、中材がぱんぱんに入っている可能性があります。中に入っている素材が硬いうえ、ぱんぱんに入っていれば体にフィットしづらくなるからです。
中材を抜ける枕であれば、減らして柔らかくなるか試してみましょう。一度にたくさん抜くのではなく、少しずつ減らして試し寝を繰り返すと、自分にあった柔らかさにできます。
枕を買い替える
枕にタオルを巻いたり、中材を抜いたりしても枕の硬さが改善されない場合は、枕を買い替えるのも方法です。新しい枕なら硬さだけでなく高さや大きさも自分に合わせた枕を購入でき、睡眠時の悩みを減らせる可能性があります。
なるべく早く枕による頭痛を改善したい人にも、おすすめの方法です。自分に合う枕がわからない人は、下記の記事を参考にしましょう。
硬い枕を購入するときのポイント
人によっては、柔らかい枕よりも硬い枕を好む場合もあるでしょう。ここでは、硬い枕を購入するときのポイントを3つ解説します。
- ・好みの素材か確認しておく
- ・自分にあった高さの枕を選ぶ
- ・ねむりの相談所に相談する
購入時にポイントを理解しておけば、硬い枕でも快適な睡眠が得られるでしょう。
また、より詳しい枕の選び方を知りたい人には、こちらもおすすめです。
好みの素材か確認しておく
一言で硬い枕と言っても、パイプやビーズ、高反発ウレタンフォームなどさまざまな素材があります。枕は素材によって硬さや寝心地が大きく異なるため、好みに合った素材かどうか確認しておくと安心です。
枕の素材が好みか確認するときは、実際に寝てみるのがおすすめです。販売店では試せる場合もあるため、購入前にチェックしましょう。
自分にあった高さの枕を選ぶ
枕の高さは、硬さと同じくらい睡眠にとって重要な存在です。枕の高さが自分に合っていなければ、柔らかい素材でも寝心地が悪いと感じてしまいます。
自分に合った枕の高さを調べるには、実際に枕に頭を乗せてみましょう。枕がマットレスと水平か、顎が5度程度下がると睡眠時の呼吸がしやすくなります。
ねむりの相談所に相談する
自分に合った枕がわからないときは、ねむりの相談所を利用する方法もあります。ねむりの相談所には睡眠の知識が豊富なスリープマスターが在籍しており、枕の相談以外にもトータル的な睡眠のアドバイスを受けられます。
枕の素材も寝心地を確かめながら好みのものを探せるため、インターネットで枕を購入するよりも安心です。
枕だけでなく睡眠の悩みを相談してみて、快適な睡眠を手に入れましょう。
硬い枕は選び方で頭痛を避けられる
硬い枕は、選び方を間違えると頭痛の原因になり得ます。しかし、高さや中の素材に注意すれば、自分に合った枕を選ぶことは可能です。
枕選びに悩んだときは、ねむりの相談所に相談してみましょう。光や音などの睡眠環境から、睡眠習慣に関するアドバイスまで幅広く対応してくれます。
自分に合った硬い枕を見つけて、質の良い睡眠を目指しましょう。
【参考】
※1 緊張性頭痛について
※2 頭の重さ知ってる?
※3 肩こりからくる頭痛とは?肩こりは頭痛の原因になることも