慢性的な頭痛に、悩まされる人は多いでしょう。
日々の生活に悪影響を与える頭痛の原因は、毎日使う枕に原因があるかもしれません。
自分に合わない枕を使っていると、頭痛が起きる可能性があります。
この記事では、枕が原因で起きる頭痛の種類や頭痛が起きづらい自分に合った枕の選び方を解説します。
目次
痛み方が違う!頭痛の種類は4つ
ひとことで頭痛といっても、痛み方で4種類に分けられます。
頭痛が頻繁に起こるときは、痛み方でどの頭痛に分類されるか考えましょう。
4種類のなかでも、枕が原因と考えられる頭痛は2種類です。
- ・ズキズキと痛む偏頭痛
- ・目の奥が痛くなる群発頭痛
- ・【枕が原因?】締め付けられるような緊張型頭痛
- ・【枕が原因?】後頭部が痛む後頭神経痛
ズキズキと痛む偏頭痛
偏頭痛は、こめかみがズキズキと脈打つように痛むのが特徴です。
20〜40代の女性に多く出現し、日常生活に支障をきたす場合も多いでしょう。
光や音、臭いといった外的刺激を敏感に感じるのも偏頭痛でよくみられる症状です。
1ヵ月のなかでも慢性的に起こる人が多く、悩んでいる人が多い頭痛といえます。
目の奥が痛くなる群発頭痛
目の奥がえぐられたような痛みを感じるのは、群発頭痛といいます。
頭痛の時間が1〜2時間と長いのが特徴で、頻度は年1〜2回程度です。
しかし、頭痛が起こりやすい群発期の負担は大きく、年1〜2回の頻度でも1〜2ヶ月頭痛が続きます。
群発頭痛は立っていられないほどの激しい痛みが起こるため、辛さを感じたらなるべく早く医療機関に受診しましょう。
【枕が原因?】締め付けられるような緊張型頭痛
頭痛のなかには、締め付けられるような痛みが特徴の緊張型頭痛があります。
緊張型頭痛は枕が原因で起きている可能性があり、首や肩のこりと同時に発生する場合が多い頭痛です。
以前は精神的な要因が疑われていましたが、現在は脳や神経が異常をきたしていると考えられています。
しかし、緊張型頭痛も枕が原因である可能性が否定できないため、首こりや肩こりと併発している場合は、枕を変えてみるのもひとつの方法です。
【枕が原因?】後頭部が痛む後頭神経痛
もうひとつ、枕が原因と考えられている頭痛は、後頭部がジンジンと痛む後頭神経痛です。
後頭部の皮膚にある神経が痛み起こっている現象で、大きな心配はありません。
しかし、頻発すれば日常生活のストレスとなるでしょう。
購入した枕が原因と考えられるのであれば、枕を変えてみると改善につながる可能性があります。
枕が原因で頭痛が起きる理由3選
枕が原因で、頭痛が起きている可能性を3つご紹介します。
頭痛に悩んでいる場合は、自分の枕が条件に合っていないか確認しましょう。
- ・枕が硬すぎる
- ・枕の高さが自分にあっていない
- ・素材の感触が好みではない
枕が硬すぎる
人によっては頭が支えられる感覚があり、硬めの枕を好む人もいるでしょう。
しかし、枕の硬さが硬すぎると頭の形にフィットせず後頭部を圧迫します。
頭の形にフィットしない枕は、首と肩の隙間を埋められません。
後頭部への圧迫感が続くと、しびれる感覚につながり快眠は遠ざかります。
硬い中材が詰まりすぎた枕は硬くなりやすいため、頭にフィットする量にしておきましょう。
枕の高さが自分にあっていない
枕の高さが自分に合っていない場合も、頭痛につながる危険性があります。
高すぎる枕は顎が下がり、首に負担がかかるのがデメリットです。首に負担がかかれば、首周りの血流が悪くなり肩こりや首こりが起こります。首こりや肩こりが悪化すれば、神経を圧迫してより痛みをうむ可能性があるでしょう。
枕の高さは頭痛以外にもさまざまな不調につながるため、枕選びでは重要なポイントです。
素材の感触が好みではない
枕の中にいれる素材によって、枕の硬さや感触は大きく変わります。
中材を詰める量も重要ですが、そもそも素材の感触が好みでなければ寝心地はよくありません。
寝てみて違和感を感じた場合は、枕の素材にも着目しましょう。
枕の中材が硬くて寝づらく感じたら、やわらかい素材の枕を選ぶのもおすすめです。
【重要!】枕や生活の改善で頭痛が改善する方法
生活の工夫や枕の改善で、頭痛が治る可能性もあります。
ここでは、頭痛の改善が期待できる方法を4つ解説します。
取り入れやすい方法から試してみて、悩ましい頭痛を直しましょう。
- ・生活習慣を見直す
- ・枕と肩の位置を近づける
- ・タオルで枕の高さを調整する
- ・自分に合った枕に買い替える
生活習慣を見直す
規則正しい生活は、体の調子を整えるためには重要なポイントです。
就寝・起床時間を毎日合わせ、1日3食を同じ時間に食べるといった簡単な部分から挑戦しましょう。
重要なのは、休みの日でも仕事がある日と差をつけない点です。
差をつけてしまうと、また整えるのに時間がかかります。
夜は湯船につかり、寝る1時間半前程度には入浴を済ませましょう。
小さな点をひとつひとつ積み重ねれば、生活習慣が整います。
枕と肩の位置を近づける
毎日の睡眠で取り入れやすい方法として、枕と肩の位置を近づけるのもおすすめです。
枕と肩を近づけて眠ると、体の形に枕がフィットしやすくなります。
枕と肩が離れた状況での睡眠は、マットレスと頭の隙間を作りやすくなるのがデメリットです。
枕の位置を変えるだけで試せるため、普段の生活にも気軽に取り入れられるでしょう。
タオルで枕の高さを調整する
枕の高さが低すぎると感じた場合は、タオルで調節する方法もあります。
いきなり枕を買い替えるよりも気軽に試せ、自分に合った枕の高さを確認できます。
毎日同じ高さに調節するのは難しいですが、次に枕を購入するときの指標にもなるでしょう。
枕自体の交換を考えはじめたときは、まずはタオルを利用して自分に合った枕の高さを調べるのがおすすめです。
自分に合った枕に買い替える
今の枕が自分に合っていなければ、枕自体を買い替えるのも方法のひとつです。
自分に合った枕がわからない場合は、オーダーメイド枕も選択肢に入れましょう。
オーダーメイド枕は、プロの手で自分の体に合った枕の高さを調べてもらえます。
睡眠の悩みに合わせて中材の相談もでき、より良い睡眠につながる枕が作れるでしょう。
頭痛の原因にならない枕の選び方
頭痛の原因にならない枕を選ぶには、3つのポイントを意識しましょう。
自分に合った枕を選ぶと、頭痛が起きづらくなります。
新しい枕を選ぶときは、ぜひ参考にしてください。
- ・自分に合った高さの枕を選ぶ
- ・好みの硬さか確かめる
- ・中の素材にも注目
自分に合った高さの枕を選ぶ
枕を選ぶときは、自分に合った高さの枕を選びましょう。
自分に合った高さとは、首とマットレスの隙間を埋める高さです。
枕は高すぎると呼吸がしづらくなり、低すぎれば口呼吸につながります。
悩んだときは、寝ているときにマットレスと顔が並行になる高さを意識して選ぶと自分に合った高さがわかるでしょう。
好みの硬さか確かめる
購入前に枕に触れるのであれば、硬さもチェックが必要です。
硬すぎる枕は頭にフィットせず、首とマットレスの隙間を埋められません。
しかし、枕が柔らかすぎると頭が沈みます。頭が沈む柔らかさでは寝返りがうまくできず、睡眠の質が下がります。
睡眠の質が下がると頭痛が起きる可能性があるため、注意が必要です。
中の素材にも注目
感触が好みの枕は、寝心地が良いと感じます。
枕の感触は中材に大きく影響されるため、枕を選ぶときは素材にも注目しましょう。
ウレタンフォームやパフ素材であれば、柔らかめの枕に仕上がります。パイプ素材を選べば、硬めの枕に仕上がるでしょう。
枕の感触を確かめるなら、実際に寝てみるのがおすすめです。
可能であれば寝返りしてみて、寝心地がいい素材か確認しましょう。
下記ページでは枕の選び方を図解でわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
頭痛の原因は枕かも。自分の身体にあった枕を選ぼう
慢性的な頭痛が続くと、仕事の能率やプライベートに支障が出て困る人も少なくありません。
原因がわからない頭痛の原因は、枕が合っていないことにあるかもしれません。
日々の生活を改善しても頭痛が続くのであれば、使っている枕を見直してみても良いでしょう。
自分に合った枕を見つけて頭痛が改善すれば、日々の生活も心地よくなるでしょう。