
春から夏にかけての季節の変わり目は、寝ている間に暑さを感じて目が覚めてしまう方が増える時期です。冬の間は快適だった掛け布団も、気温や湿度が上がり始めると暑く感じやすくなり、睡眠の質に影響を及ぼしかねません。
ただ、掛け布団が暑いと感じる原因は気温だけではなく、湿度や寝具の素材などさまざまな要因が絡んでいるため、適切な対策を取らなければ寝苦しさが解消されない場合があります。
本記事では、掛け布団が暑いときの原因について、快適に眠るための対策を交えて解説します。
目次
【結論】掛け布団が暑いのは「冬寝具」が合わなくなっているサイン

掛け布団が暑いと感じるのは、季節の変化に対して冬用の寝具がそのまま使われていることが主な原因です。
5月ごろになると、気温や湿度が上昇し始め、冬の間は快適だった掛け布団の保温性がかえって暑さの原因になります。しかし、多くの方は「まだ寒い日もあるかもしれない」と冬用の寝具を使い続けてしまい、寝苦しさを我慢してしまいがちです。
掛け布団が暑いと感じた際には、季節に合った寝具への切り替えを検討するサインと捉え、適切な対策を取ることが大切です。
ここでは、掛け布団が暑く感じる原因について解説します。
①気温と湿度が上がり始めるため
5月ごろになると、日中の気温が上昇するだけでなく、夜間の最低気温も冬に比べて高くなります。加えて、湿度も徐々に上がり始めるため、寝室内の温湿度環境が冬とは大きく変わります。
部屋の湿度が高いと布団が吸収した寝汗を放出できないため、肌に触れている部分が暑く感じるケースが多いです。
②寝汗や湿気で蒸れやすくなるため
人は、睡眠中にコップ1〜2杯程度の汗をかくといわれています。(※1)気温が上がる春以降は発汗量がさらに増えるため、掛け布団の内部に湿気がこもる場面も多いです。
冬用の掛け布団は保温性を重視した構造であるため、通気性や放湿性が十分でないものが多く、汗や湿気が布団の中にとどまりやすくなります。
その結果、布団内が蒸れた状態になり、べたつきや不快感で眠りが浅くなったり、夜中に目が覚めてしまったりするおそれがあります。
③冬用布団は保温性が高すぎるため
冬用の掛け布団は、寒い季節に体を温めるために保温性が高く設計されています。このことから、春や秋の中間期には「合い掛け布団」を使い、冬の寒さが厳しいときのみ冬用布団に切り替える方式が推奨されます。
気温が15℃を超えるようになると、冬用布団では暑すぎて深部体温がスムーズに下がりにくくなり、寝つきの悪さや中途覚醒の原因となりかねません。
快適に眠るためには、気温の上昇に合わせて薄手の掛け布団に切り替えることが、快適な睡眠を維持するために重要です。
掛け布団が暑いときの対策5選

掛け布団が暑いと感じたまま我慢して使い続けると、睡眠の質が低下し、日中の疲労感やパフォーマンスの低下につながるおそれがあります。
適切な対策を実践することで、春から夏にかけての季節の変わり目でも快適な睡眠環境を維持できるでしょう。
ここでは、掛け布団が暑いときの対策について解説します。
- ・除湿機やエアコンを活用する
- ・天然素材を取り入れる
- ・パジャマ素材を見直す
- ・寝具をこまめに乾燥させる
- ・掛け布団を薄手タイプに変える
①除湿機やエアコンを活用する
エアコンや除湿機を利用して室内の湿気を減らすことで、布団が暑くなりにくくなります。室温を26〜28℃程度に設定し、風が直接体に当たらないよう風向きを調整することが大切です。
また、寝室の湿度を50〜60%程度に保つことで、布団内の蒸れを軽減し、快適な睡眠環境を整えられます。
除湿機やエアコンで寝室の温湿度をコントロールすることで、冬用布団をそのまま使っている場合でも、一定の蒸れ軽減効果が期待できます。
②天然素材を取り入れる
天然素材は吸放湿性に優れ、睡眠中の不快な蒸れを軽減して布団の中を快適に保つ働きがあり、心地よく眠るのに適した素材です。掛け布団のカバーをコットンや麻などの天然素材に変えるだけでも、湿気をコントロールして蒸れ感を和らげます。天然素材の寝具を使うことで、寝汗をかきやすい季節でも、さらりとした肌触りで快適に眠れます。
③パジャマ素材を見直す
掛け布団だけでなく、パジャマの素材も暑さに影響を与えます。天然素材を使った吸湿性・放湿性の良いパジャマを選ぶと涼しく眠れます。
冬用のフリースや起毛素材のパジャマをそのまま着ていると、寝汗がこもりやすくなり、蒸れの原因となりかねません。
綿やリネンなどの天然素材や、吸汗速乾機能を持つ素材のパジャマに切り替えることで、布団内の蒸れを軽減し、快適な寝心地を保てるでしょう。
④寝具をこまめに乾燥させる
春から夏にかけては湿度が高くなるため、寝具に湿気が蓄積しやすくなります。布団やシーツに湿気がたまると、寝ている間に蒸れやすくなり、暑さを感じる原因となりかねません。
天気の良い日にはこまめに布団を干したり、布団乾燥機を活用したりすることで、寝具内部の湿気を除去し、ふかふかの状態を保てます。
寝具をこまめに乾燥させることで、汗や湿気がこもりにくくなり、さらりとした状態で快適に眠れます。
⑤掛け布団を薄手タイプに変える
掛け布団は中綿が多い順に、本掛け布団・合い掛け布団・肌掛け布団に分類でき、中綿の充填量が多いほど保温性は高くなります。冬用の掛け布団が暑いと感じたら、季節に合った薄手の掛け布団に切り替えることが効果的な対策です。
春の季節の変わり目には合い掛け布団を、夏に向けてはさらに薄手の肌掛け布団やガーゼケットなどに切り替えると、気温の変化に合わせた快適な睡眠環境を維持できます。
春〜夏におすすめの掛け寝具とは?

冬用の掛け布団から切り替える際に、どのような寝具を選べば良いか迷う方も少なくありません。春から夏にかけて使いやすい掛け寝具にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ここでは、春〜夏におすすめの掛け寝具について解説します。
- ・肌掛け布団|軽くて温度調整しやすい
- ・ガーゼケット|通気性が高く蒸れにくい
- ・真綿布団|吸湿性が高く快適に眠りやすい
①肌掛け布団|軽くて温度調整しやすい
肌掛け布団は、本掛け布団や合い掛け布団に比べて中綿の量が少なく、軽量で温度調整がしやすい掛け布団です。中綿には羽毛、ポリエステルなどの素材が使われており、羽毛は軽量で保温性に優れ、吸湿性や放湿性も備えています。
春の肌寒い夜にも適度な保温力を発揮しつつ、暑すぎない程度の温かさを保てるため、季節の変わり目に使いやすい掛け寝具です。
エアコンをつけたまま眠る夏場にも活用でき、1枚持っておくとオールシーズン重宝します。
内部リンク:https://nishikawa-nemrium.jp/column/5690/
②ガーゼケット|通気性が高く蒸れにくい
ガーゼケットは、薄手のガーゼ生地を数枚重ねて作られた掛け寝具です。生地が薄く柔らかい手触りで、通気性が抜群のため、寝汗をかいてもべたつかず快適に使えます。
通気性が高いため布団内に熱がこもりにくく、蒸し暑い夜でもさらりとした肌触りを保てます。洗濯機で丸洗いできるものが多い点も、手入れのしやすさとして魅力です。
汗をかきやすい方や、暑がりの方にとって、ガーゼケットは夏の定番寝具として適しています。
③真綿布団|吸湿性が高く快適に眠りやすい
真綿布団は、蚕の繭から作られた天然素材の掛け布団です。シルク繊維は吸湿性・放湿性に非常に優れており、汗をかいても素早く吸収して外部に発散するため、布団内が蒸れにくい特徴があります。
軽量でありながら適度な保温性も備えているため、春から夏にかけての寝具として快適に使えます。
保温性を重視しない場合には、肌触りを重視して真綿を選ぶと良いでしょう。
掛け布団が暑いときはプロに相談も方法のひとつ

自分に合った春夏用の寝具がわからない方には、睡眠の知識が豊富な「スリープマスター」が在籍する「ねむりの相談所」への来店予約がおすすめです。
肌掛け布団やガーゼケット、真綿布団など、さまざまな春夏用寝具の肌触りや素材感を実際に確認しながら選べるため、購入後の「イメージと違った」という失敗を防げます。
また、掛け布団だけでなく、枕やマットレス、パジャマなどを含めた睡眠環境全体の見直しについても相談できます。
掛け布団の暑さに悩んでいる方は、ぜひねむりの相談所に来店予約をしてみてください。
掛け布団が暑いなら春夏向け寝具への切り替えを検討しよう

掛け布団が暑いと感じるのは、気温と湿度の上昇、寝汗や湿気による蒸れ、冬用布団の保温性が高すぎることが主な原因です。季節の変化に対して、冬用の寝具をそのまま使い続けていることが寝苦しさにつながっています。
対策としては、春〜夏には肌掛け布団やガーゼケット、真綿布団など、通気性や吸湿性に優れた掛け寝具を取り入れることで、快適な睡眠環境を維持できます。
掛け布団の暑さが気になったら、早めに春夏向け寝具への切り替えを検討し、快適な眠りを手に入れてください。
参考
※1 寝汗で睡眠不足







