起床時の気分を憂鬱にする耳の痛みの原因は、枕かもしれません。朝起きたときに耳の痛みを感じると、1日のはじまりから気持ちが落ち込んでしまいます。
この記事では、枕で耳が痛くなる原因や耳が痛いときの対処法を解説します。
起きたときの耳の痛みに悩む人は、ぜひ参考にしてください。
目次
枕で耳が痛くなる原因は5つ
枕で耳が痛くなる原因は、下記の5つが考えられます。
- ・横向き寝
- ・枕が合っていない
- ・耳栓やイヤホン
- ・マットレスの相性
- ・耳の病気
起きたときに耳の痛みを感じるのは、日々のストレスにつながります。自分の生活や睡眠環境を見直すことで、改善点がないか探してみましょう。
横向き寝
耳を枕につけて寝る横向き寝は、耳に負担がかかりやすい寝姿勢です。仰向け寝に比べると耳が痛くなりやすく、起きたときの違和感につながります。
横向き寝の影響で痛みが発生している場合は、起きてからしばらくすると回復する場合がほとんどです。起きてからしばらくしても耳の痛みが回復しない場合は、ほかに原因がないか検討しましょう。
また、寝ている間に適度な寝返りがうてていれば、横向き寝が原因になる可能性は低くなります。ベッドの狭さや枕の大きさなど、寝返りがうてない原因が他にあるかもしれません。
枕が合っていない
枕が合っていないのも、耳の痛みを発生させる原因になります。例えば、枕が硬すぎると体にフィットせず、横向きで寝たとき耳に負担がかかりやすくなります。
一方で、柔らかすぎてもよくありません。枕が柔らかすぎると、頭が沈み込んでしまい寝返りがうちづらくなります。
結果的に寝ている間中片方の耳を圧迫し続け、起きたときの痛みにつながっている可能性があります。
また、枕の高さが合っていない場合もあるでしょう。自分に合った枕を使っていないと、耳だけでなく体のさまざまな部分に負担をかける原因になります。
耳栓やイヤホン
自宅が高速道路や駅の近くで騒音が気になる場合や、寝ているときに音楽を流すと入眠しやすいといった理由で、耳栓やイヤホンをしたまま眠る人も多くいます。
しかし、耳栓やイヤホンをしたままの睡眠は、横向きで寝たときに耳を圧迫している可能性があり注意が必要です。
さらに、耳栓やイヤホンは衛生状況によってはカビや炎症を起こす心配もあります。睡眠時はなるべく外して寝るのがおすすめです。
マットレスの相性
耳の痛みというと、直接触れる枕が原因ではと考える人が多いでしょう。しかし、寝ているマットレスも原因になる可能性があります。
枕と同じように、マットレスも睡眠時の寝返りをサポートする役目があります。自分に合わないマットレスを使っていると、睡眠時に姿勢を変えられず同じ姿勢で寝続けてしまうでしょう。
マットレスを選ぶときは、自分の体型にあったサイズや寝返りしやすい硬さのアイテム選びが重要です。
耳の病気
寝具や寝姿勢を改善しても耳の痛みが治らない場合は、耳の病気を疑いましょう。
耳の病気が発生する原因はさまざまなため、なるべく早く医療機関に受診すると安心です。
長続きする耳の痛みはストレスにもつながります。悪化させないよう、違和感を感じたらすぐに受診しましょう。
耳が痛いときの対処法
起きたとき耳の痛みが気になる場合は、以下の3つの方法を試してみましょう。
- ・枕の表面にタオルを巻く
- ・マットレスを買い替える
- ・自分に合った枕に買い替える
耳の痛みが続くとほかの部分にも支障をきたす恐れがあります。なるべく早く改善し、快適な睡眠を手に入れましょう。
枕の表面にタオルを巻く
枕が硬くて耳の痛みを起こしている場合は、表面に柔らかいタオルを巻くことで改善する可能性があります。耳に触れる枕表面の硬さがやわらぎ、体にフィットしやすくなるでしょう。
枕に巻くタオルの量や、畳み方でも耳への負担は変わります。さまざまな方法を試して、寝心地の良い方法を探すのがおすすめです。
マットレスを買い替える
マットレスは腰痛や肩こりといった、さまざまな不調の原因にもなり得ます。マットレスの硬さや大きさで寝返りがうてず、耳の痛みを発生させている場合は買い替えを検討しましょう。
合わないマットレスで寝ると、起床時に耳の痛み以外にも腰や肩の痛みを起こす可能性があります。なるべく早く買い替えると、その分より良い睡眠がとりやすくなるでしょう。
自分に合った枕に買い替える
枕で耳の痛みが起きている場合は、自分に合った枕に買い替えるのもおすすめです。
枕は睡眠において重要な存在であり、自分に合った枕を選ぶには硬さや高さなど複数のポイントを意識して選ぶ必要があります。
自分に合った枕で睡眠をとると、起床時にすっきりと目覚められるのが魅力です。日々の仕事で疲れているときに、しっかり睡眠がとれていると翌日も元気に動けます。
枕が合わないと感じたときは、なるべく早めに買い替えを検討しましょう。
耳が痛くなりにくい枕の選び方
枕の買い替えを決めても、どのような枕だと耳が痛くならないのか選び方に悩む人も多いでしょう。
耳が痛くなりにくい枕を選ぶには、以下の4つのポイントに注意して選ぶのがおすすめです。
- ・高さを重視する
- ・柔らかい枕を選ぶ
- ・寝返りがうちやすい大きさ
- ・横向き寝専用の枕を探す
高さを重視する
耳の痛みで枕の買い替えを検討するときは、枕の高さを重視しましょう。枕の高さは、低すぎても高すぎても体の不調につながります。
耳の痛みを軽減するためには、なるべく仰向けで寝やすい状況を作るのがおすすめです。両サイドに高さがある枕を選ぶと、頭が中央の部分にフィットするため仰向けで寝やすくなります。
寝返りで横向きになった場合でも、両サイドが高くなっていれば適切な高さを保ちやすくなるでしょう。
柔らかい枕を選ぶ
枕の素材を選ぶときは、柔らかめの素材を選んでおくと安心です。
硬い素材の枕だと、耳にかかった圧力を分散できず、痛みにつながりやすくなります。一方で、柔らかすぎる枕だと頭が枕に沈み込んでしまい寝返りがうちづらくなるためよくありません。
寝返りは睡眠中に体の同じ部位を圧迫し続けないためにおこなわれており、血液循環の滞りを防ぐ効果が期待できます。(※1)
快適な睡眠をとるには、程よい柔らかさの枕を選ぶのが重要です。
寝返りがうちやすい大きさ
耳の痛みの負担を軽減するためには、枕の大きさにも着目しましょう。
体格に比べて枕が小さすぎると、寝ている間に枕から頭が落ちてしまう可能性があります。
枕は寝返りをサポートする役目があり、頭が落ちてしまうとサポートができません。そのため、寝返りが上手にうてず同じ寝姿勢で眠り続けて耳の痛みにつながっていることが考えられます。
枕を選ぶときは、なるべく大きめのサイズを選んでおくと安心です。
横向き寝専用の枕を探す
どうしても横向きで寝たい場合は、横向き寝専用の枕も販売されています。横向き寝専用の枕であれば、首や肩にフィットしやすく体の負担を分散しやすくなるのがメリットです。
製品によっては、耳に負担がかかりづらい耳ポケットがついている場合もあります。横向き寝で寝たい人には、強い味方になるでしょう。
自分に合った枕で耳の痛みを軽減しよう
耳の痛みが続いていると、日々の生活にストレスを感じる場合も多いでしょう。朝起きたときに感じる耳の痛みは、自分に合った枕やマットレスに変えると改善する可能性があります。
耳の痛みを改善しやすい枕を見つけるには、高さや素材の柔らかさを重視するのがおすすめです。
どの枕が自分に合うかわからないときは、睡眠のプロが在籍するねむりの相談所を利用することをおすすめします。客観的な視点で睡眠へのアドバイスがもらえ、快適な眠りが手に入るでしょう。
【参考】
※1快眠のためのテクニック -よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係