低反発枕と高反発枕の違いは?硬さ・寝心地・素材の特徴を徹底解説

ねむりのコラム
2024/03/23

低反発枕と高反発枕の違いは?硬さ・寝心地・素材の特徴を徹底解説
 
低反発枕と高反発枕は、どちらを選ぶかによって寝心地や睡眠中の姿勢、身体への負担が大きく変わります。自分に合った枕を使うことで、首や肩の痛みを和らげ、睡眠の質を改善できるかもしれません。
 
この記事では、低反発枕と高反発枕について、違いやそれぞれに向いている人をまじえて解説します。
 
枕選びで迷っている方は、この記事を参考にして、快適な睡眠につながるものを見つけてください。
 

 

低反発枕と高反発枕の特徴や違い!


 
枕を選ぶときに「低反発」と「高反発」のどちらが良いのか迷う方は少なくありません。それぞれに異なる特性があり、寝心地や体への影響も変わってきます。
 
自分に合っていない枕を使い続けてしまうと、首や肩のコリや疲れにつながる可能性もあるため、違いをしっかり理解しておくことが大切です。
 
ここでは、低反発枕と高反発枕の特徴や違いについて解説します。

低反発枕 高反発枕
硬さ やわらかめ かため
寝心地 フィット感のある寝心地 安定した寝心地
通気性 あまり良くない 低反発枕よりは良いものもある
お手入れ方法 基本的に丸洗いが難しい 製品によって異なる

 

もっとも違うのは硬さ

低反発枕と高反発枕の最大の違いは、「硬さ」です。低反発枕は、体の重みでじんわりと沈み込み、頭の形や首筋にやさしくフィットします。
 
一方、高反発枕は弾力が強く、押し返す力によって頭部をしっかりと支えるのが特徴です。
 
このように、硬さの違いが寝姿勢や体のサポート力に影響を与えるため、目的に応じて選ぶことが重要です。
 

寝心地も変わる

低反発枕と高反発枕は硬さが異なるため、寝心地にも違いがあります。低反発枕は、まるで頭が沈み込むような柔らかさで、体圧を分散してくれます。そのため、長時間同じ体勢で眠ることが多い人には、体への負担を和らげる点がメリットです。
 
反対に高反発枕は、頭が沈み込みすぎず、安定した姿勢を保ちやすいのが魅力です。寝返りも打ちやすく、寝姿勢を適度に変えられるため、血行の妨げになりにくい特徴があります。
 

通気性は注意が必要

低反発枕と高反発枕の違いとして、ほかにも注目したい点が「通気性」です。
 
低反発枕はウレタンフォームなどの素材を使っていることが多く、熱がこもりやすい傾向があります。その点、高反発枕には通気性に配慮された構造のものが多く、空気が循環しやすいため、温度や湿度がこもりにくい設計になっています。
 
季節や体質に応じて、快適に使えるかどうかも選ぶ際のポイントとしてチェックしておきましょう。
 

お手入れ方法は製品による

枕を長く衛生的に使うには、日々のお手入れも大切です。低反発枕は水に弱い素材を使用しているケースが多く、丸洗いできない製品も少なくありません。基本的には風通しの良い場所で陰干しをし、カバーのみを定期的に洗うのが一般的です。
 
一方、高反発枕の中には中材まで洗えるタイプもあり、より清潔に保ちやすいという利点があります。ただし、どちらの枕でも洗濯の可否は商品によって異なるため、必ず表示されているお手入れ方法を確認するようにしましょう。
 

低反発枕が向いている人


 
低反発枕が向いている人は、やわらかい寝心地が好きな人や肩や首の痛みが気になる人などが当てはまります。自分に向いているかを購入前に判断することで、後悔のない買い物ができるでしょう。
 
ここでは、低反発枕が向いている人について解説します。

  • ・やわらかい寝心地が好きな人
  • ・肩や首の痛みが気になる人
  • ・フィット感の高い枕が好きな人
  • ・ストレートネックが気になる人

やわらかい寝心地が好きな人

やわらかい寝心地が好きな人には、低反発枕の沈み込むようなフィット感が向いています。頭がふんわりと包み込まれる感覚があり、ホテルのようなリラックスした寝心地を自宅で再現しやすくなります。
 
硬い枕で頭が浮くような不快感がある場合も、低反発枕であれば負担が分散され、自然な姿勢を保ちやすくなるでしょう。
 

肩や首の痛みが気になる人

低反発枕は体に合わせて形が変わるため、首や肩の痛みに悩んでいる人におすすめです。
枕はマットレスと頭の間にある隙間を埋めて、寝ているときの頭の重さを支える役目があります。低反発枕はやわらかさが特徴のため、体の形に合わせてフィットしてくれます。
 
肩や首にかかる体重が分散され、負担を軽減させる効果を狙えるでしょう。
起きたときの肩や首の痛みに悩んでいる人は、低反発枕を試してみてください。
 
下記記事では、低反発枕の首の痛みについて詳しく解説しています。併せてご覧ください。
 


 

フィット感の高い枕が好きな人

低反発枕と高反発枕の大きな違いは、寝ているときのフィット感です。
低反発枕は中身の素材がやわらかいウレタンフォームでできており、枕に頭を乗せたときに包み込むような寝心地で眠れます。
 
フィット感がある枕を使うと安心感を覚える人は多いため、好きな人は少なくないでしょう。
低反発枕で得られるフィット感はほかの枕では得られず、体に合わせて形が変わる枕を使いたい人におすすめです。
 

ストレートネックが気になる人

ストレートネックが気になる人にも、低反発枕はおすすめです。
ストレートネックの人は高すぎる枕だと寝心地が悪くなるため、自分の体に合わせて形が変化する低反発枕であれば心地よく眠れます。
 
フィット感が高い低反発枕は、首の自然なS字カーブをキープした状態を保ちます。頭を支えながら首の理想的なカーブを保てるため、ストレートネックの悪化を防げるでしょう。
 
ただし、やわらかすぎる素材は頭が沈み込む危険性があるため、低反発枕を選ぶときは程よい硬さの製品にしましょう。
 

高反発枕が向いている人


 
高反発枕は、弾力性に富み、しっかりとした支えを求める人に適した枕です。硬めの感触で頭が沈み込みすぎず、自然な寝返りをサポートするため、スムーズな寝姿勢を保ちたい方にはぴったりといえるでしょう。
 
ここでは、高反発枕が向いている人について解説します。

  • ・硬めの枕が好きな人
  • ・顔のむくみが気になる人
  • ・寝返りをたくさんする人

硬めの枕が好きな人

高反発枕の頭が沈み込まない、ほどよい反発力のため、硬めの枕が好きな人でも安定した寝心地を感じられます。頭にフィットしすぎないことから、圧迫感が少なく安定感を得られるでしょう。
 
そのため、柔らかい枕だと「沈みすぎて疲れる」と感じる人や、体格が大きめの人はとくに、高反発素材が心地よく感じられる場合も多いです。
 
高反発枕は寝姿勢が整いやすいため、翌朝の首の痛みや寝違え防止にもつながります。
 

顔のむくみが気になる人

朝起きたとき、夜寝る前よりも顔のむくみが気になる人は多くいます。
 
その原因は、枕の高さが低すぎるか素材がやわらかく、寝ているときに頭が枕に沈み込んでいる可能性が考えられます。頭が枕に沈み込むと、血液が頭に集中するため、体内の水分が循環しづらくなり、朝起きたときのむくみにつながるのです。
 
朝起きたときの顔が、夜寝る前と大きさが違うと感じるときは、高反発枕を試してみてください。
 

寝返りをたくさんする人

高反発枕の特徴は、反発性の高さからくる寝返りのうちやすさです。
 
人は寝ている間に約6〜38回の寝返りをうつ(※1)と言われており、快適な睡眠に寝返りは欠かせません。
高反発枕を使えば寝返りをするときにサポートしてくれるため、首や肩にかかる負担を軽減してくれます。
 
自分の寝返りが多いかわからない人は、睡眠状況をチェックするアプリで調べてみるのも方法のひとつです。
自分の状況を理解すれば、より良い枕が選びやすくなるでしょう。
 

低反発・高反発以外の枕の選び方


 
枕を選ぶ際には、反発力以外にも複数の要素を総合的に考慮することが大切です。自分の体型や寝姿勢に合った枕を選ばないと、かえって首や肩に負担がかかってしまうかもしれません。
 
ここでは、低反発・高反発以外の枕の選び方について解説します。

  • ・硬い・やわらかいなどの好み
  • ・自分に合った枕の高さ
  • ・寝返りしやすいサイズ感
  • ・寝心地のいい素材

硬い・やわらかいなどの好み

枕の硬さは寝心地に直結する重要な要素であり、個人の好みによって大きく分かれます。
 
硬めの枕はしっかりとした支持感があるため、安定感を求める人に適しています。一方、やわらかい枕は包み込まれるようなフィット感があり、リラックスしたい人に向いているのです。
 
可能であれば、実際に寝てみて、好みの寝心地かを確かめることがおすすめです。
 

自分に合った枕の高さ

枕を選ぶときは、自分に合った高さの枕を購入することが大切です。
人によって最適な枕の高さは変わりますが、眠った時にマットレスと顔が平行になる高さの枕を選びましょう。
 
今使っている枕が合っているのかわからないときは、タオルを巻いて高さを調節する方法があります。
低い分には自分に合った高さを調べられるため、ぜひ試してみてください。
 

寝返りしやすいサイズ感

自分に合った枕を選ぶには、寝返りがうちやすいサイズ感を選ぶのも大切です。
ベッドの大きさに合わせて小さめの枕を購入する人もいますが、寝返りをうったときに頭が枕から落ちてしまうサイズでは心地よい睡眠は得られません。
 
枕の端に頭をおいたとき、実際に寝返りをうってみて頭が落ちないサイズの枕を購入しましょう。
体格が大きい人ほど、枕のサイズは大きくした方が安心です。
 

寝心地のいい素材

自分が心地よく眠れる素材であるかも、枕を選ぶときは注意してチェックしましょう。
枕の素材は羽毛やウレタンフォーム以外にも、そばがらやパイプ類を使った枕が販売されています。
 
中の素材は枕の柔らかさや寝心地につながるため、自分の好みに合う素材を見つけると寝心地のいい枕を探しやすくなります。
 
枕の素材が合うか試すときは、試し寝するのがおすすめです。実際に枕に頭を置いてみて、違和感がないかチェックしましょう。
 
下記ページでは図解でわかりやすく枕の選び方について解説しています。枕選びの参考に併せてご覧ください。
 


 

低反発枕・高反発枕のどっちかで悩んだらプロに相談しよう


 
低反発枕と高反発枕のどちらを選べばよいかは、睡眠姿勢や体格、寝返りの頻度などによって変わります。自分で適切な枕が判断できないときは、ねむりの相談所に在籍するスリープマスターに相談する方法もおすすめです。
 
「ねむりの相談所」では、枕選びに精通したアドバイザーがヒアリングをおこなったうえで、体に合った枕を提案してくれます。
 
実際に、「睡眠の質が変わった」や「朝までぐっすり眠れるようになった」などの声も多いため、まず相談してください。
 

 

自分に合う低反発枕・高反発枕を見つけよう


 
枕は毎晩使うものだからこそ、妥協せずに自分に合ったものを選ぶことが大切です。
 
低反発・高反発の特徴を理解した上で、自分の好みや寝姿勢、起床時の不調などを振り返ってみましょう。硬さだけでなく、素材や高さ、サイズ感までを総合的に見ることで、睡眠の質をぐっと高められます。
 
自分にぴったりの枕は、心地よい眠りと快適な朝を支えてくれる重要なパートナーです。合わない枕で悩む日々を終わらせるためにも、ぜひ一歩踏み出してみてください。
 
【参考】
※1 健常者における睡眠中の寝返り回数と日間変動の検討
 

監修:ネムリウム・スリープマスター編集部
睡眠科学や快眠環境などの専門講習を受けた 眠りのプロフェッショナル。快適な眠りにつくための環境の整え方や寝具選びをご提案致します。 「寝具選び」や「ねむりの悩み」は、分からない事が多い方が大半。 「なんだか眠れない」などのお悩みはお気軽にご相談ください。

※本記事で提供されている情報は信頼性の維持に努めておりますが、正確性・完全性を保証するものではありません。また、特定の商品を推薦・推奨するものではなく、効能・効果を保証するものではありません。
※本記事で提供される情報は掲載当時の一般論になります。治療行為等の一切の医療行為を目的とするものではなく、ご自身の医療上の問題の解決を図りたい場合は、医師や専門家等に相談の上、適切な医療機関をご受診ください。

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