マットレスは、質の高い睡眠を支えるために欠かせない寝具です。
しかし、正しく使えていないと、劣化が早まって快適な睡眠が得られなくなります。
マットレスは高価な買い物だからこそ、一度購入したら、なるべく長く使いたい方が多いはずです。マットレスを長持ちさせるためにも、正しい使い方を理解しておきましょう。
この記事では、マットレスの基本的な使い方や長持ちさせるためのコツついて解説します。正しい知識を身につけて、マットレスを清潔かつ快適に長く使い続けましょう。
目次
マットレスの基本的な使い方
マットレスを清潔に保ち、快適に使い続けるには、設置環境が重要です。
とくに湿気や通気性に配慮することが、カビの発生やへたりを防ぐうえで欠かせません。
マットレスは、基本的に通気性の良いベッドフレームの上に置きましょう。床に直接置いてしまうと、寝汗や湿気が溜まりやすくなり、カビやダニの原因になります。(※1)
ベッドフレームの中でも、すのこ状の板やメッシュ構造のものは通気性が高く、マットレスの蒸れを防いでくれます。
畳やフローリングに置く場合も、除湿シートやすのこベッドを併用することが重要です。
マットレスを長持ちさせるための使い方とは?
マットレスは、使い方次第で寿命が大きく変わります。
高品質なマットレスでも、使い方が悪ければすぐにへたってしまうケースも珍しくありません。
ここでは、日々の工夫でマットレスを長持ちさせるための使い方を紹介します。
- ・シーツを使用する
- ・定期的に向きを変更する
- ・置き場所に注意する
シーツを使用する
マットレスのうえには、必ずシーツを敷いて使用しましょう。
シーツがあることで、汗や皮脂の直接的な付着を防ぎ、マットレス本体の清潔を保てます。さらに、シーツは定期的に洗濯できるため、衛生面でも安心です。
とくに夏場は汗の量が多くなるため、吸湿性に優れた素材を選ぶと快適に過ごせます。
定期的に向きを変更する
同じ場所に体圧がかかり続けると、マットレスが部分的にへたってしまいます。
マットレスのへたりを防ぐためには、1〜3ヶ月に1回程度、マットレスの上下や表裏の向きを変えるローテーションが効果的です。
両面使用できるマットレスであれば、裏表をひっくり返すことも忘れずにおこないましょう。
置き場所に注意する
マットレスを長く使いたい場合は、置き場所の環境にも注意が必要です。
湿気がこもりやすい窓際や外壁に接する壁際は、結露の影響でカビが発生しやすくなります。
直射日光が強く当たる場所も、素材の劣化を早める要因になります。風通しの良い場所で、かつ定期的に立てかけたり陰干ししたりすることで、マットレスを清潔に保つことが可能です。
マットレスが長持ちしない誤った使い方
マットレスは間違った使い方をすると、劣化が早まり、快適に眠れなくなるばかりか健康にも悪影響を及ぼすケースがあります。
大切なマットレスを長く使用するためにも、誤った使い方はしないよう注意しましょう。
ここでは、マットレスが長持ちしない誤った使い方を解説します。
- ・敷布団との併用
- ・窓際への設置
- ・マットレスのうえで飛び跳ねる
- ・汚れを放置する
- ・マットレスを床に直置きする
敷布団との併用
腰が沈むのを防ぐ目的として、敷布団とマットレスを併用する人もいます。
しかし、マットレスのうえに敷布団を重ねると、通気性が悪くなり湿気がこもりやすくなります。マットレスの体圧分散機能も正しく働かず、寝心地の悪化も起こるでしょう。
寝心地を良くするためにおこなった行動が、かえってマットレス本来の性能を損なってしまうため注意が必要です。
窓際への設置
窓際は一見風通しが良さそうに見えるものの、結露や直射日光の影響でマットレスにカビが生えたり、素材が劣化したりするリスクがあります。
とくに冬場は室内外の温度差が大きく、結露が発生しやすいため注意が必要です。
マットレスを置く際は壁や窓からは少し距離をとって設置することで、内部のカビや雑菌の発生が防げ、衛生的に使用できます。
マットレスのうえで飛び跳ねる
ファミリー層では、ベッドのうえで遊ぶ子どももいるかもしれません。
子どもがマットレスのうえで飛び跳ねて遊ぶと、内部のスプリングやウレタンが損傷し、へたりや凹みの原因になります。
短期間でマットレスの性能が落ちるだけでなく、破損やケガのリスクもあるため、注意しましょう。
ベッドは遊び場ではなく、睡眠をとる場所であることを家族で共有することが大切です。
汚れを放置する
飲み物をこぼしたり、汗で濡れたりしたマットレスをそのまま放置してしまうと、カビや臭いの原因になります。
汚れた場合はすぐに乾いたタオルで拭き取り、風通しの良い場所でしっかり乾かすことが重要です。
マットレスを汚した際は布団クリーナーや除湿シートを併用すれば、より清潔に保てます。
マットレスを床に直置きする
直置きは最もマットレスの劣化を早める使い方といえるでしょう。
床に直接マットレスを敷くと、湿気が逃げにくくなり、カビが発生しやすくなります。
とくにフローリングは湿気がこもりやすく、マットレスの裏側に結露が発生するケースも少なくありません。
通気性を確保するためには、すのこベッドや除湿シートを活用しましょう。
マットレスの使い方を相談して、快適な眠りを手に入れよう
マットレスの正しい使い方やメンテナンスに不安がある方は、「ねむりの相談所」への相談がおすすめです。
ねむりの相談所には寝具のプロが在籍しており、マットレスの正しい使い方を教えてくれます。
ねむりの相談所ではカウンセリングを通じて、自分に合った最適なマットレスを知ることも可能です。
迷ったときは、専門家の意見を取り入れて、快適な睡眠環境を手に入れましょう。
マットレスの正しい使い方を理解して長持ちさせよう
マットレスは毎日の睡眠を支える大切なアイテムですが、正しい使い方をしなければ、すぐに劣化してしまう可能性があります。
正しい使い方を知っていれば、劣化を防げるため、長期間にわたって快適な寝心地を保てるでしょう。
マットレスを長期間使用するためには、日々の使い方を意識しなければなりません。
たとえば、シーツの使用や設置場所を工夫するだけでも、マットレスの寿命は変わります。
マットレスの正しい使い方が気になる方は本記事の内容を参考に、実際に寝室の環境を見直しましょう。
【参考】
※1 アトピー性皮膚炎について 〜日常生活〜