寝やすい寝姿勢を探していて、横向き寝にたどり着く人もいるのではないでしょうか。しかし、横向き寝にデメリットがあるのではと不安になる人もいるでしょう。
この記事では、マットレスで横向きに寝るメリット・デメリットや横向き寝に適したマットレスの選び方を解説します。マットレス以外にも横向きで寝るコツを解説するため、ぜひ参考にしてください。
目次
マットレスに横向きで寝るメリット
マットレスで横向きに寝るのは、以下3つのメリットがあります。
- ・腰の負担が軽減される
- ・睡眠時に呼吸がしやすい
- ・女性は妊娠時の負担軽減も期待できる
メリット面を理解しておき、自分が寝るときに合っているのか判断しましょう。
腰の負担が軽減される
仰向けで寝ていると、布団と背中の間に隙間ができて体が反ってしまい、腰に負担がかかりやすくなります。腰が反った状態で睡眠にはいると、腰や背中の筋肉が緊張するため、起きたときに背中の痛みにつながる場合があるのです。
横向き寝は仰向けとは違い、背中がまるまった状態になります。背中が反って筋肉が緊張する状態を避けられるため、日常的に腰に痛みを感じる人がマットレスに横向きで寝ると、体のつらさが楽になる可能性があります。
睡眠時に呼吸がしやすい
仰向けで寝ると、口のなかにある口蓋垂や舌がのどに落ち込んでしまい、気道を塞いでしまう可能性があります。寝ているときに呼吸がしにくくなると、いきびや睡眠時無呼吸症候群につながる場合もあるのです。
一方で、マットレスに横向きで寝ると口蓋垂や舌がのどに落ち込む心配は少なくなります。睡眠時の呼吸がしやすくなるため、睡眠の途中で起きたり体内が酸素不足になったりする可能性を減らせます。(※1)その結果、睡眠の質も良くなるでしょう。
女性は妊娠時の負担軽減も期待できる
妊娠している女性のお腹は、赤ちゃんが大きくなるごとに重みが増します。妊娠期間が長くなるにつれて、仰向けで寝ているとお腹の重さで血管を押しつぶしてしまい、母体の健康に影響が出る可能性があるのです。
母体の血流が悪くなることは胎児に影響が出る可能性も考えられ、お腹が大きくなる睡眠後期は左側を下にしてマットレスに横向きで寝ることが推奨されています。
マットレスで横向きで寝るデメリット
メリットが多いマットレスに横向きで寝る行為ですが、一方でデメリットも存在します。
どのようなデメリットがあるか理解しておくことで、自分に合った寝姿勢を選択できるでしょう。
- ・体の一部に負担がかかりやすい
- ・体がゆがむ可能性がある
体の一部に負担がかかりやすい
マットレスで横向きに寝ると、仰向けで寝ているときのように背中全体で体重を支えられないため、体の一部に負担がかかりやすくなります。横向きで寝ているときは、肩や腕、腰、骨盤などで体を支えることになり、圧迫感を覚える場合もあるでしょう。
体の一部に負担を感じると、その部分の血行が悪くなり、筋肉のコリや冷えの原因になりかねません。そのため、横向きで寝るときは体圧分散率の高いマットレスを選ぶ必要があります。
体がゆがむ可能性がある
マットレスで横向き寝をすると、背中のまるまりや体がひねった状態になりやすく、体のゆがみが出る可能性があります。さらに、体の負担も一部分に集中するため、骨盤や筋肉のバランスも崩れやすくなります。
さらに、横向き寝は寝姿勢が安定せずキープが難しいことも注意点です。寝ている間に仰向けになってしまえば、横向き寝のメリットが少なくなります。
横向き寝に適したマットレスの選び方
なるべく横向きで寝たいと考える人は、今までのマットレスではなく、横向き寝に適したマットレスへの買い替えも検討しましょう。横向き寝に適したマットレスを使用することで、デメリットを気にせずに寝姿勢を選びやすくなります。
横向き寝に適したマットレスの選び方を理解して、心地よい睡眠を手に入れましょう。
- ・体圧分散率に優れたマットレス
- ・厚みのあるマットレス
- ・大きめのサイズのマットレス
体圧分散率に優れたマットレス
横向き寝に適したマットレスを選ぶときは、体圧分散率が高いかをチェックしましょう。体圧分散率とは、マットレスに体を乗せたとき、体にかかる圧力のことです。
体圧分散率の高いマットレスを探すときは、素材に着目しましょう。とくに、低反発素材を使用しているマットレスは、体圧分散率に優れており、肩や腰にかかる負担を少なくできます。
厚みのあるマットレス
横向きで寝るマットレスを探すときは、10cm以上の厚みのあるマットレスを選びましょう。
使用するマットレスが薄いと、横向きで寝るときに肩や腰に床の硬さが伝わってしまい、寝心地が悪くなります。場合によっては、体に痛みが出る可能性もあります。
通販を利用してマットレスを購入する場合、試しに寝てみることができません。そのため、厚みの数値を確認し、問題ないと理解してから購入しましょう。
大きめのサイズのマットレス
横向きで寝ている場合、仰向けよりも体に負担がかかるため、睡眠時は寝返りを打っている可能性があります。しかし、マットレスのサイズが小さいと寝返りが打ちにくくなるため、なるべく大きめのサイズのマットレスを選びましょう。
マットレスの大きさに悩んだときは、寝る人数よりもワンサイズ大きいものがおすすめです。ひとりで寝るときはセミダブル、ふたりで寝るときはクイーンサイズなど、部屋の大きさに合わせて検討しましょう。
マットレス以外にも!快適に横向きで寝るコツ
横向きで快適に寝るためには、マットレス以外にも意識するコツは3つあります。
- ・横向き寝に適した枕を使う
- ・寝返りのうちやすい枕を選ぶ
- ・抱き枕を併用する
取り入れられる方法がないか考え、睡眠の質の向上を目指しましょう。
横向き寝に適した枕を使う
横向きで寝るときは、仰向けで寝るときよりもマットレスとの隙間が大きくなるため、高さが必要になります。しかし、枕の高さが一定だと、寝返りを打って仰向けになったときに高すぎてしまう可能性があります。
横向きで寝る枕を選ぶときは、左右が高くなっている枕を選びましょう。さらに、程よい硬さの枕を選ぶことで、寝返りも打ちやすくなります。
寝返りのうちやすい枕を選ぶ
横向きで心地よい睡眠を得るためには、睡眠時に無意識に打っている寝返りも大切です。寝返りを打ちやすくするためには、マットレスだけではなく、枕の硬さやサイズが大切です。
柔らかすぎる枕では、寝ているときに頭が沈み込んでしまい、寝心地が悪くなります。また、枕のサイズを選ぶときは、少し大きめにしておきましょう。
寝返りのうちやすい枕の特徴が知りたい人は、下記の記事でも解説しているため、ぜひ参考にしてください。
抱き枕を併用する
寝ているときに抱き枕やクッションをかかえることで、マットレスとの設置面積が増え体にかかる圧力を減らせます。さらに、抱き枕を使用することで自然と横向きで寝やすくなるため、寝姿勢の維持にも役立ちます。
抱き枕はマットレスの大きさによって設置できるサイズも変わるため、睡眠環境に合わせて選ぶと良いでしょう。
横向き寝に適したマットレスを探すならねむりの相談所の利用がおすすめ
横向き寝に適したマットレス選びに悩んだら、ねむりの相談所を利用しましょう。ねむりの相談所には睡眠への知識が豊富なスリープマスターが在籍しており、部屋の大きさに合った横向き寝のアイテムを提案してくれます。
また、ねむりの相談所であればマットレスだけでなく枕や睡眠環境など総合的なアドバイスを受けることが可能です。自身の住環境も踏まえて相談することで、心地よい睡眠を得るための方法を理解できるでしょう。
横向き寝で寝やすいマットレスを見つけよう
横向きで寝ることには、腰の負担軽減や睡眠時の呼吸のしやすさなど、メリットが数多くあります。一方で体の一部に負担がかかるデメリットもあるため、マットレス選びは重要です。
横向き寝に適したマットレス選びに悩んだときは、ねむりの相談所を利用しましょう。自分に合ったマットレスだけでなく、枕や睡眠環境に合わせたアドバイスを得られるでしょう。
【参考】
※1いびきは睡眠の質を下げる?原因と影響を解説します