羽毛布団は軽くて保温性が高く、季節を問わず快適に使える寝具です。
ただし、お手入れを怠れば湿気や汚れが原因でカビが発生してしまう可能性があります。
毎日使用する羽毛布団だからこそ、清潔に使用したいと思う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、羽毛布団にカビが生える原因や予防方法を解説します。
羽毛布団を衛生的な状態に保つために、正しいメンテナンス方法やカビの対処法を押さえておきましょう。
目次
羽毛布団にカビが生える原因3選
羽毛布団がカビやすい背景には、湿度・温度・栄養分の3つの要素がそろいやすい点があります。
羽毛布団にカビが生える原因を理解して、どのような対策が必要か考えましょう。
ここでは、羽毛布団にカビが生える原因を3つ解説します。
- ・寝汗で羽毛布団のなかの湿度が上昇している
- ・人の体温によりふとんの温度が上昇している
- ・皮脂や髪の毛の汚れが栄養分
寝汗で羽毛布団のなかの湿度が上昇している
人間は寝ている間に、約コップ1杯の汗をかくといわれています。(※1)
汗をかくことで布団のなかに湿気が発生し、その湿気を羽毛布団が吸収してしまうのです。
羽毛布団が湿気を吸収すれば、なかの湿度が上昇してしまい、カビが生えやすい環境になります。
湿気を吸収しても風通しの良い場所で干せば改善されるものの、放置していればカビが生えてしまう可能性があります。
人の体温により布団の温度が上昇している
就寝中は、人の体温で布団内部の温度が上がりやすくなります。
カビは湿度だけでなく、20~30度の環境で活発化するため、人の体温で温まった布団のなかはぴったりの温度になります。
冬場だったとしても、人が使っている布団であれば、一定以上に温度が低くなることはありません。
その結果、カビが繁殖しやすい温度が維持されることにつながります。
皮脂や髪の毛の汚れが栄養分
寝ているあいだに抜け落ちた髪の毛や皮脂汚れが布団に付着することで、カビの栄養源となります。
汗や皮脂は目には見えにくいものの、放置すると繊維に蓄積して微生物が繁殖しやすい状態を招くため注意しましょう。
寝ている間の皮脂や髪の毛の抜け落ちを減らすことは難しいため、使用した布団は放置せず、定期的にお手入れすることが大切です。
羽毛布団にカビを生やさないための予防方法
羽毛布団のカビは、こまめな天日干しや通気性のいい場所に保管など、日々のケアでカビの発生リスクを下げられます。
日常的な対策を習慣化し、湿度や汚れを軽減すると清潔な状態を保ちやすくなるでしょう。
ここでは、羽毛布団にカビを生やさないための予防方法を解説します。
- ・こまめに洗濯や天日干しをおこなう
- ・使用しない場合は通気性のいい場所に保管する
- ・清潔な布団カバーを使用する
- ・部屋の除湿や換気を徹底する
こまめに洗濯や天日干しをおこなう
カビの発生を抑えるためには、こまめに天日干しをおこないましょう。
なお、長時間の天日干しは生地をいためてしまう可能性があるため、おこなう際は短時間がおすすめです。
また、こまめな陰干しも有効です。風通しの良い場所で陰干しをおこなうことで、羽毛布団のなかに溜まった湿気が放出され、カビが生えやすい環境をなくせます。
ほかにも、こまめにカバーリングを洗濯することで、衛生的な状況を保てるでしょう。
使用しない場合は通気性のいい場所に保管する
羽毛布団を暖かい時期に使わないという人であれば、通気性のいい場所に保管しましょう。押し入れやクローゼットにしまう際は、陰干ししてしっかり乾燥させると、カビのリスクを減らせます。
なお、収納袋を使う場合は、完全密閉ではなく通気口があるタイプを選ぶと湿気がこもりにくくなります。
清潔な布団カバーを使用する
羽毛布団のカバーが汚れていると、衛生環境が悪くなり、カビが発生しやすくなります。
布団カバーを使用する際は定期的に洗濯し、繊維内部まで汚れが染み込むのを防ぎましょう。
布団カバーを使用する際は1枚でのローテーションを避け、複数枚用意しておくことで、頻繁に交換しても布団カバーがなくなる心配はありません。
また、1枚でローテーションするよりも長い期間使用できる可能性があります。
部屋の除湿や換気を徹底する
室内の湿度が高いと、羽毛布団だけでなくさまざまな寝具でカビが発生しやすくなります。エアコンや除湿器を活用し、窓を開けて換気をおこなうことで、湿気が溜まりにくい環境を維持しましょう。
細かく管理する場合は湿度計を置いておくことで、部屋の湿度を常にチェックでき、適切な湿度が保ちやすくなります。
羽毛布団にカビが生えたときの対処法
万が一カビが生えてしまった場合でも、適切なケアをおこなうことで羽毛布団を清潔な状態に戻せる可能性があります。放置すると被害が広がるため、なるべく早めに対処しましょう。
ここでは、羽毛布団にカビが生えたときの対処法を解説します。
- ・天日干しをおこなう
- ・コインランドリーを利用する
- ・布団専門のクリーニングへ依頼する
天日干しをおこなう
軽度のカビなら、直射日光に当てることで菌の繁殖を抑制しやすくなります。
羽毛布団を干す際は風通しも確保すると、さらに効果的です。
なお、干している間は表裏をこまめに変えることで、全体が均等に乾きやすくなります。
ただし、目に見えてカビが生えている場合は別の方法がおすすめです。
コインランドリーを利用する
自宅の洗濯機ではサイズ的に洗いにくい羽毛布団も、大型洗濯乾燥機があるコインランドリーならしっかり洗える可能性があります。コインランドリーで高温乾燥をおこなうと、カビや雑菌を減らしやすくなります。
ただし、素材によってはコインランドリーでの洗濯が難しい場合もあるため、洗っても問題ない素材かチェックしてからおこないましょう。
布団専門のクリーニングへ依頼する
カビの範囲が広い場合や素材が傷みそうなときは、専門のクリーニング業者に任せる方法が安心です。羽毛布団の素材や状態を考慮して、丁寧に洗浄と乾燥をおこなうため、布団をいためずにケアが可能です。
なかには防カビや抗菌が可能なクリーニング店もあるため、カビの再発を防止できます。
羽毛布団のクリーニングならnishikawaクリーニングがおすすめ
羽毛布団のクリーニングなら、nishikawaクリーニングがおすすめです。
nishikawaクリーニングには寝具の知識が豊富なスタッフが在籍しており、クリーニング・リフォーム・リサイクルのなかから最適な提案ができます。
中身が傷んでいるときは、羽毛自体を取り出しての洗濯も可能です。カサが減った場合にも中身の補充やリフォームがおこなわれ、大切な羽毛布団を長く使用できます。
カビが気にならない場合でも、数年に一度クリーニングをおこなうことで、羽毛布団が長持ちするでしょう。
羽毛布団を清潔に利用してカビを防ごう
毛布団は保温性が高く暖かく眠れるものの、湿度や汚れが加わるとカビが発生しやすい面があります。
寝汗や体温で温度が上昇し、皮脂や髪の毛の汚れが栄養分となるため、日頃のケアや通気性の確保が重要です。
万が一カビが発生したときは、nishikawaクリーニングをはじめとした専門のクリーニングで適切に対処すると、再び清潔な寝具環境が整えられます。
羽毛布団を長く快適に使うために、日々のケアを欠かさないようにしましょう。
【参考】
※1 寝汗とは?ひどい寝汗の原因と対策について徹底解説