腰痛に悩む人は、日常生活での姿勢や運動だけでなく、寝具の選び方も見直してみましょう。
とくに布団の硬さは腰への負担に大きく影響し、適切なものを使うことで睡眠の質を高めることが可能です。
この記事では、布団の硬さが腰痛に関係する点や腰痛持ちの人が布団を選ぶ際のポイントを解説します。
布団の硬さがもたらす影響や注意点などを順に整理していきます。
日常でできる対策も解説するため、ぜひ参考にしてください。
目次
【結論】布団の硬さは腰痛に関係する!
布団の硬さは腰痛に関係するため、日々の腰痛に悩む人は、寝具を見直すことで改善する可能性があります。
たとえば、腰痛を持つ人にとってあまりにもやわらかい布団は、腰が沈み込みすぎる傾向があります。
その結果、寝ている間に背骨が不自然な形で曲がりやすくなり、起床時の痛みが出やすくなるでしょう。
一方で、硬すぎる布団は腰周りの圧力が分散されにくく、筋肉が緊張して疲れを感じる可能性があります。
このことから、ちょうどよい硬さの布団を選ぶと、寝返りがスムーズにうてたり背骨が自然なカーブを描きやすくなったりして、寝起きの痛みを軽減できる可能性があるでしょう。
硬さ以外に腰痛持ちの人が布団選びで注意したいポイント
布団の硬さは腰痛を改善するうえで非常に重要なものの、ほかの部分でも意識するべき布団選びのポイントがあります。
ここでは、腰痛持ちの人が硬さ以外で注意するべき布団選びのポイントを解説します。
以下の3点に配慮することで、より腰への負担を減らしやすくなるでしょう。
- ・布団がへたっていないか
- ・体圧分散率が高いか
- ・機能性が高く衛生的に使用できる素材か
布団がへたっていないか
長く使っている布団は、中材が潰れてクッション性が低下している可能性があります。
ヘたった布団は体を支える効果が弱くなるため、腰に負担がかかる場合があります。
腰痛が気になる際は定期的に敷き寝具の状態を確認し、購入時よりも明らかに厚みが減っている場合は、買い替えや敷きパッドの活用を検討しましょう。
購入時の厚みが思い出せない場合は、寝返りをうったときに底つき感を感じるかどうかで判断することもおすすめです。
体圧分散率が高いか
体圧分散率が高い布団は、寝ている間の負荷が腰だけでなく、背中や肩など全身にも均等にかかるよう設計されています。
体圧分散率が高い敷布団や高反発マットレスなどは、寝ている際に寝返りが打ちやすく、疲労感を軽減しやすい傾向があります。
寝返りは身体のゆがみを改善したり、偏った負担を軽減したりといった役割を果たしているといわれており、布団でサポートできれば腰痛の軽減が期待できます。(※1)
機能性が高く衛生的に使用できる素材か
寝具は使われる素材によっては、通気性や保温性、抗菌防臭効果が異なります。
汗や湿気がこもりにくい素材であれば、寝返りを打つ際の不快感が減り、快適な環境を保ちやすいです。
衛生的に使える生地や洗いやすい設計の布団を選ぶことで、ダニやカビの繁殖を抑えて腰痛以外のトラブルも予防できます。
布団は毎日使用するものだからこそ、手入れのしやすい素材を選びましょう。
腰痛の人は避けたい!布団の硬さ
腰痛の人は、やわらかすぎる布団や極度に硬い布団など、避けるべき布団の硬さがあります。
ここでは、腰痛の人は避けるべき布団の硬さを解説します。
自分の布団が当てはまっていないかを考え、買い替えが必要かを検討しましょう。
- ・やわらかすぎる布団
- ・極度に硬い布団
やわらかすぎる布団
過度にやわらかい布団は、包み込まれるような寝心地が魅力なものの、体が沈み込んでしまい、かえって負担になる可能性があります。
体の重い部分である腰が沈んでしまい、反り腰の原因になる可能性もあるでしょう。
また、やわらかすぎる布団は寝返りも打ちにくくなるため、快適な睡眠を得にくくなるのです。
寝返りは睡眠時の圧力を分散する効果があるため、打てない状況では起床時の腰痛につながるかもしれません。
極度に硬い布団
極端に硬い布団は体の曲線にあわず、出っ張った部分に圧力が集中します。
圧迫によって、腰に痛みが発生する可能性もあるため注意しましょう。
ほかにも、横向き寝で寝たときは肩、仰向けで寝たときはお尻などに痛みが発生する場合もあります。
また、硬すぎる布団は体になじまず、寝返りに大きな力が必要になる可能性があります。
睡眠中の無意識な行動を妨げてしまい、結果的に質の悪い睡眠につながるため注意しましょう。
腰痛に適した布団を使用すれば睡眠の質向上も見込める
腰痛対策を考慮した布団を使うことで、体への圧力をバランス良く分散でき、寝返りや起き上がりがしやすくなります。
結果として睡眠の質が向上し、翌朝の疲労感や痛みが軽減されるケースにもつながるでしょう。
腰痛対策敷布団の多くは、抗菌・防臭・防ダニ効果を持つ素材を使用しており、布団の衛生環境を保ちやすい点も魅力です。
布団は毎日使用するもののため、なるべく衛生的な環境を保つことで、快適に過ごせます。
布団の硬さ以外に日常生活でできる腰痛対策
布団を見直すだけでなく、日々の生活習慣も改善することで腰痛緩和が期待できます。毎日繰り返していれば習慣になるため、ぜひ試してみてください。
ここでは、布団の硬さ以外に日常生活でできる腰痛対策を解説します。
- ・正しい姿勢で生活を心がける
- ・毎日ストレッチを取り入れる
正しい姿勢で生活を心がける
日常生活で腰痛対策を意識する際は、正しい姿勢で過ごしましょう。
たとえば、長時間座っているときや立っているときに姿勢が崩れると、腰に余計な負荷がかかります。
デスクワークであれば腰をしっかり支える椅子を使い、足を床につける高さを保つよう意識することがおすすめです。
立っているときは、背筋をまっすぐ伸ばし、両足に均一に体重をかけることを意識しましょう。
日常生活で適切な姿勢が意識できれば、布団との相乗効果で腰痛を改善できる可能性があります。
毎日ストレッチを取り入れる
毎日ストレッチをおこなうことで、血行が促進され、筋肉がこりにくくなります。
寝る前や起きた直後に軽く体をほぐしておくと、睡眠中の体の負担が減り、疲れが溜まりにくくなる傾向があります。
いままでストレッチを取り入れたことがない人は、5〜10分程度で問題ないため、体を伸ばしましょう。
無理のない範囲で継続していけば、毎日のストレッチが習慣化でき、腰痛改善につながる可能性があります。
腰痛対策が可能な布団を探すならねむりの相談所がおすすめ
腰痛対策が可能な布団を探すのであれば、ねむりの相談所を利用しましょう。
ねむりの相談所は睡眠の知識が豊富なスリープマスターが在籍しており、自身の悩みにあわせた寝具の提案を受けられます。
腰痛対策以外にも、寝室環境をもとにより良い睡眠に近づくためのアドバイスが可能です。自分だけでは改善が難しい場合にも、適切なアドバイスを受けることで睡眠の質が改善する可能性があります。
布団以外にも枕やかけ布団についても相談できるため、ぜひご利用ください。
腰痛時は布団の硬さをチェックしよう
腰痛を軽減するには、布団の硬さや体圧分散率、ヘタリ具合などを総合的に確認することが大切です。
極端にやわらかい布団や硬すぎる布団は腰への負担を増やす原因となり、睡眠の質を落としかねません。
ほかにも、正しい姿勢やストレッチなどを日常生活の習慣に取り入れれば、痛みの予防や緩和が期待できます。
自分だけで解決が難しい場合はねむりの相談所を利用して、睡眠の質の改善を目指しましょう。
【参考】
※1 朝起きる時腰が痛い