夢を見ながら、「これは夢だ」と気がついたことはありますか?
それは明晰夢と言われる種類の夢です。
明晰夢を操れるようになると、夢の中を自由に行動できるようになります。
今回は、明晰夢について詳しく解説していきます。
目次
明晰夢の特徴とは?
明晰夢とは、夢を見ているときに「今夢を見ている」と自覚しながら見る夢のことです。
この状態をコントロールすると、夢の中を自由に行動できるようになります。
その他にも明晰夢がもたらすことは以下のようなことがあります。
- ・想像力が鍛えられる
- ・悪夢を回避できる
- ・睡眠時間を有効に使える
- ・心理的問題の解決に役立つ
明晰夢を見やすい人は、想像力が高いと言われています。
反対に、明晰夢を見れるように鍛えることは、想像力を鍛えることにも繋がります。
また、悪夢を見やすい人は、回避方法のひとつとしても活用されています。
悪夢を見ているときに自分で行動ができたら、悪夢を良い展開にもっていくことも可能でしょう。
明晰夢が精神にもたらす影響は大きいと言われており、精神的な問題の治療にも効果的と言われています。
心に強いストレスがかかった人の精神疾患として、PTSDがあります。
明晰夢は、夢の大きな意味である「記憶の整理」を利用して、つらい経験を楽しい記憶に置き換える治療法があります。
明晰夢が起きる理由や起こりやすい人は?
明晰夢が起こる理由と、明晰夢を見やすい人の特徴について見ていきましょう。
自己認識の向上
明晰夢を見やすい人は、現実と夢の区別をしっかりできる人であると言われています。
普段から物事を論理的に捉えている人は、夢の中での状況を冷静に捉えて「自分は夢を見ている」と冷静に考えることができます。
睡眠のサイクル
明晰夢は、夢の最深部であるレム睡眠時に起こると言われています。
明晰夢を見るには、入眠から5時間後に一度起床し、二度寝する前に「自分は夢の中にいる」と考えながら眠ることで見れるようになります。
入眠後すぐに起こるレム睡眠に誘導されるため、明晰夢を見やすくなります。
リラックスしている
明晰夢を見やすい人は、脳がリラックスしている人が多いと言われています。
ストレスが少ないと、夢の中でも自由自在に行動しやすくなるようです。
6~9時間、しっかりと睡眠時間を取ることで脳がリラックスし、明晰夢を見やすくなります。
明晰夢を見るメリット
夢の中を自分の意志で行動することができる明晰夢。
そんな明晰夢だからこそのメリットは、以下の通りです。
- ・現実ではあり得ないことを経験できる
- ・ストレスが発散される
- ・客観的に自分を見れる
- ・様々なイメージトレーニングができる
明晰夢を見ていると、例えば空を飛びたいと考えたら空を飛ぶことができるようになります。
現実ではできないことをできるため、普段できないストレスを発散することができます。
日常でストレスを感じている人は、「大きな声を出す」「大暴れしてみる」などのいつもはできないことをすることで、ストレス発散に繋がります。
また、客観的に自分を見ることができるので、イメージトレーニングにも向いています。
明晰夢の中では、自分の思い通りのシチュエーションで行動ができます。
スポーツやテスト、仕事など日常生活での予行演習を行えるのがメリットです。
明晰夢のデメリット
明晰夢を見ることでのデメリットもあります。
- ・怖い夢をはっきりと見てしまう
- ・脳と体が休まらないことがある
- ・心身のバランスを崩しやすくなる
明晰夢では、夢の中で意識をはっきり持っていることが多く、夢の世界を鮮明に見ることになります。
そのため、明晰夢で怖い夢をはっきりと体験してしまう人もいます。
夢の中での恐怖体験で、心にダメージをおってしまう人もいるので注意が必要です。
また、明晰夢をみることが日常になってしまうと、レム睡眠の時間が長くなることに繋がります。
長時間寝ているはずなのに疲れが取れない、夢でも動き回ってて疲れるなどの影響が出ることもあるでしょう。
繰り返し明晰夢を見ることは、心身のバランスが崩れることにもつながるため、明晰夢で疲れを感じた場合は避けるのも手でしょう。
明晰夢を見る方法
明晰夢を見る方法は、数種類あります。
- ・夢日記をつける
- ・瞑想をする
- ・日常的に夢か現実化を確認する
毎朝その日みた夢を記録することで、夢を見ている時の精神状態と繋がります。
また、瞑想するなどの精神統一をすることで自分が何を考えているのかを見ることができます。
現実世界でも「今は夢なのか」と自分に問いかけることで夢を見ていることを自覚できます。
明晰夢を見るためには、睡眠時と起床時のはざまにいることがポイントです。
明晰夢を覚醒しやすくする「WBTBテクニック」
明晰夢を見やすくなくレム睡眠を利用する、「WBTBテクニック」の手順を紹介します。
- 1. 目覚ましを通常の時間より2時間程早くセットする
- 2. アラームで目が覚めたらベッドから出る
- 3. 30分~1時間脳に刺激を与えすぎない活動をする
- 4. 再度ベッドに入り、夢を考えながら眠る
WBTBテクニックは、レム睡眠中に意図的に覚醒し、見ていた夢を意識しながら再度眠る方法です。
この方法は、意図的に明晰夢に近い状態を作り出す方法です。
目覚ましを通常より早くセットし、無理やり目を覚ますことで覚醒とレム睡眠を混在させます。
特別なテクニックは必要なく、道具もいらないため簡単であり効果的な方法と言われています。
まとめ
今回は、夢の中を自由に動き回れるという、明晰夢をご紹介しました。
明晰夢はトラウマの克服や、悪夢を楽しい夢にするなどのメリットがあります。
自分を深く知るためにも活用できる明晰夢を使いこなしてみてはいかがでしょうか。