
マットレスは毎日使用する寝具でありながら、丸洗いや天日干しが難しいため、湿気がたまりやすくカビが発生しやすいアイテムです。特に梅雨や夏場は寝汗の量も増えるため、気づかないうちにマットレスの裏面にカビが広がっていたというケースも珍しくありません。
ただ、マットレスのカビは放置すると短期間で広範囲に繁殖し、健康への影響も懸念されるため、早めの対処と日頃からの予防が大切です。
この記事では、マットレスのカビ対策について、発生する原因や予防のコツ、対処法までを解説します。

目次
マットレスにカビが生える主な原因

カビが発生し繁殖するポイントは「湿度」「温度」「カビの養分となるゴミ」の3つです。65%以上の湿度があり、20〜25℃以上の温度になったときにカビは発生するといわれています。
マットレスにカビが生える原因を理解しておくことで、適切な予防策を講じやすくなるでしょう。
ここでは、マットレスにカビが生える主な原因について解説します。
- 1.寝汗による湿気
- 2.部屋の換気不足
- 3.床置きをはじめとした使用環境
①寝汗による湿気
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれています(※1)。その汗が布団からマットレスへと吸収されるため、マットレスは常に湿気を含んだ状態になりやすくなります。
寝汗は毎晩発生するため、日々の湿気が蓄積されていくと、マットレス内部にカビが繁殖しやすい環境が作りかねません。
その結果、マットレスの底面や内部に黒カビが広がり、寝具の衛生状態が大きく悪化するおそれがあります。
②部屋の換気不足
寝室の換気が不十分な場合、室内の湿度が高い状態が続き、マットレスにカビが発生しやすくなります。特に、梅雨の時期や冬場は窓を閉め切りがちになるため、室内に湿気がこもるケースは少なくありません。
また、結露が発生しやすい窓の近くにベッドを配置していると、さらにカビのリスクが高まります。
その結果、寝室全体の湿度が常に高い状態で維持され、マットレスだけでなく壁や床にもカビが広がる原因となります。
③床置きをはじめとした使用環境
マットレスを直置きしていると湿気の逃げ場がなく、マットレスの内部に湿気がたまっていき、カビの発生につながります。床とマットレスの間に空気の通り道がないため、寝汗や室内の湿気がマットレスの底面に蓄積されかねません。
また、ベッドフレームを使用していても、通気性の低いフレームや収納付きベッドでは、マットレスの底面に湿気がこもりやすい傾向があります。
その結果、気づかないうちにマットレスの底面にカビが広がり、シーツを外して初めて発覚するケースも多いです。
マットレスのカビを予防する方法

マットレスのカビは、一度発生すると完全に除去するのが難しいため、日頃からの予防が最も重要です。予防策を習慣化しておくことで、カビの発生リスクを大幅に低減できるでしょう。
ここでは、マットレスのカビを予防する方法について解説します。
- 1.定期的に立てかけて乾燥させる
- 2.除湿機やエアコンを活用する
- 3.シーツや敷きパッドをこまめに洗濯する
①定期的に立てかけて乾燥させる
マットレスにたまった湿気を逃がすためには、定期的にマットレスを壁に立てかけて乾燥させることが効果的です。立てかけることで、底面や内部にこもった湿気が自然に発散されます。
理想的には、週に1回程度マットレスを立てかけ、風通しの良い場所で数時間乾燥させることが推奨されます。
定期的な乾燥を習慣にすることで、マットレス内部の湿気を排出し、カビの発生を防げるでしょう。
②除湿機やエアコンを活用する
マットレスのカビ予防において、寝室の湿度をコントロールすることは欠かせません。除湿機やエアコンのドライ機能を活用して、室内の湿度を50%前後に保つことで、カビが繁殖しにくい環境を作れます。
梅雨の時期や夏場は湿度が高くなりやすいため、就寝前から除湿機を稼働させておくことが効果的です。
また、ベッド周りに除湿剤を設置したり、マットレスの下に除湿シートを敷いたりすることで、より効果的に湿気を吸収できます。
③シーツや敷きパッドをこまめに洗濯する
カビはホコリや食べかす、人の髪の毛やフケ、皮脂などを栄養源としているため、マットレスに付着した汚れはカビの発生を促進する要因となります。
シーツや敷きパッドは、寝汗や皮脂を直接吸収するアイテムであるため、こまめに洗濯して清潔な状態を保つことが重要です。理想的には、シーツは週1回程度、敷きパッドは2週間に1回程度の洗濯が推奨されます。
汚れや湿気の蓄積を防ぐことで、カビの栄養源を断ち、発生リスクを抑えられます。
【重要】マットレスにカビが生えたときの対処法

マットレスにカビが生えてしまった場合は、放置せずに早めの対処が必要です。カビの範囲が狭くて軽度であったとしても、カビは繁殖を続けていくため、次に確認した際には広範囲に及んでいる場合があります。
カビの状態に応じた適切な対処法を理解しておくことで、被害を最小限に抑えられるでしょう。
ここでは、マットレスにカビが生えたときの対処法について解説します。
- 1.まずはカビの範囲を確認する
- 2.消毒用エタノールで除菌する
- 3.しっかり乾燥させる
- 4.広範囲のカビは専門業者へ相談する
- 5.状態によっては買い替えを検討する
①まずはカビの範囲を確認する
マットレスにカビを発見した場合は、まずカビの範囲と程度を確認しましょう。表面に小さな点がいくつか見える程度なのか、広い範囲に広がっているのかによって、対処法が異なります。
確認する際は、シーツやカバーを外し、マットレスの表面だけでなく、裏面や側面も目で見ることが重要です。
カビの範囲と程度を把握することで、自分で対処できるレベルなのか、専門業者への依頼や買い替えが必要なのかを判断しやすくなります。
②消毒用エタノールで除菌する
カビが小さな範囲に限定されている場合は、消毒用エタノールを使用して除菌する方法が有効です。エタノールには殺菌作用があり、マットレスの素材を傷めにくいため、カビの除菌に適しています。
手順としては、消毒用エタノールをスプレーボトルに入れ、カビが発生している箇所に吹きかけます。1時間ほど放置した後、固く絞った清潔な布で拭き取り、しっかりと乾燥させましょう。
③しっかり乾燥させる
カビを除菌した後は、マットレスをしっかりと乾燥させることが重要です。湿気が残ったまま使用を再開すると、再びカビが発生するおそれがあります。
乾燥させる際は、風通しの良い場所にマットレスを立てかけ、数時間以上乾燥させましょう。
扇風機やエアコンの送風を当てて乾燥を促す方法も有効です。布団乾燥機を活用すると、マットレス内部の湿気も効率的に除去できます。
④広範囲のカビは専門業者へ相談する
カビがマットレスの広い範囲に広がっている場合は、自分での対処には限界があるため、マットレスクリーニングの専門業者に相談することを検討しましょう。専門業者は、業務用の洗浄剤や機材を使用して、マットレスの内部まで徹底的にクリーニングをおこなってくれます。
特に、カビが表面だけでなく内部にまで浸透している場合は、家庭での対処では十分にカビを除去できない可能性が高くなります。
専門業者に依頼する際は、クリーニングの内容や費用、所要日数を事前に確認し、信頼性の高い業者を選ぶことが大切です。
⑤状態によっては買い替えを検討する
カビが酷くなるとクリーニング費用も高額になるため、場合によっては新しいものに買い替えるほうが結果的にコストを抑えられるケースもあります。
カビの範囲が広すぎる場合や、カビの発生が繰り返される場合、またはマットレスの使用年数が長く劣化が進んでいる場合は、買い替えも検討しましょう。
買い替えを検討する際には、通気性や放湿性に優れた素材のマットレスを選ぶことで、カビの再発防止にもつながります。
マットレスのカビで悩むならスリープマスターへ相談しよう

マットレスのカビで悩んでいる方や、カビに強いマットレスへの買い替えを検討している方には「ねむりの相談所」への来店予約がおすすめです。
ねむりの相談所には、睡眠科学や快眠環境などの専門講習を受けた「スリープマスター」が在籍しており、一人ひとりの睡眠環境や悩みに合わせた最適な寝具を提案してくれます。通気性や放湿性に優れたマットレスの選び方、カビを防ぐための寝室環境の整え方など、専門家ならではのアドバイスを受けられます。
また、マットレスだけでなく、敷きパッドや除湿シートなど、カビ予防に効果的な寝具アイテムについても相談が可能です。
マットレスのカビに悩んでいる方は、ぜひねむりの相談所に来店予約をして、専門家に相談してみてください。
マットレスのカビ対策は早めの対応と予防が大切

マットレスにカビが生える主な原因は、寝汗による湿気、部屋の換気不足、床置きをはじめとした使用環境です。
カビの発生を防ぐためには、定期的にマットレスを立てかけて乾燥させること、除湿機やエアコンで室内の湿度を管理すること、シーツや敷きパッドをこまめに洗濯することが有効です。
ただ、カビが発生してしまった場合は、まず範囲を確認し、軽度であれば消毒用エタノールで除菌した後にしっかり乾燥させましょう。広範囲に及んでいる場合は専門業者への相談や、状態によっては買い替えも検討してください。
マットレスのカビ対策は、早めの対応と日頃からの予防が大切です。快適な睡眠環境を維持するために、本記事のポイントを参考にしてみてください。
※1 寝汗で睡眠不足






